歴代の島津家とその家族を祭る「鶴嶺(つるがね)神社」で、日置鉄炮隊による演武が行われていました。写真と動画を撮影してきたので、ぜひご覧ください。
火縄銃の伝来
日本に火縄銃が伝わったのは1540年です。
ポルトガル人が鹿児島県の種子島に漂着し、種子島の領主・種子島時堯(ときたか)は彼らから二丁の火縄銃を買いました。
薩摩の領主・島津氏と種子島氏は血縁関係も深く、島津氏は全国の大名より先に火縄銃を入手することができました。
島津の強さの秘密
火縄銃を用いた戦として良く知られるのは、織田信長が武田勝頼を打ち破った「長篠(ながしの)の戦い」です。(上の写真)
しかし、島津氏は「長篠の戦い」よりも26年も前に、火縄銃を実戦に導入しました。(1549年、島津の加治木城攻め)
他の大名より先に火縄銃を手に入れたことで、島津氏は急速に領土を広げ、九州のほぼ全域を支配することに成功しました。
薩摩日置鉄炮隊
火縄銃をすすんで採用し、効率的に用いたことが薩摩、そして日本の発展につながりました。
その火縄銃と歴史を今に伝えるのが、2015年に結成された薩摩日置鉄炮隊です。
鶴嶺神社境内にて
仙巌園すぐ横の鶴嶺神社で演武が行われていました。
しずかな神社の境内に立ち並ぶ勇ましいサムライたちがズラリと並んでいる様子です。
大勢の見物客が息をのんで見守っていました。
火縄銃の発砲
火薬を込める様子。
いよいよ発砲です!
ズガーン!
大きな銃声が響きました!思っていたよりも音がおおきくてビックリ!
演武は15分ほどでした。合間に戦場における鉄砲の使用方法や歴史などの解説があって、とても面白かったです。
境内を後にするサムライたちの様子です。
演武の動画
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※参考文献「戦国島津はじまりと結びの地、日置市」