沖永良部島でケイビングに参加してきました!大自然の作り出した鍾乳洞の美しさに感動しました!
沖永良部島といえば・・・
今回の沖永良部島への旅行の最大の目的はケイビングに参加することでした。
ケイビングとは、鍾乳洞を探検するツアーのことです。
ネットで沖永良部島の鍾乳洞の美しさに感動し、ぜひこの目で鍾乳洞を見てみたいと思いました。
しかし、私は決して運動が得意なほうではありませんので、不安はありました。
私のような中年男が参加してもだいじょうぶなんだろうか?ケガとかしないだろうか・・・?
体もカタいし、お腹も出てきているので、ほそい穴とか抜けられないかもしれない・・・。
でも!
今を逃したら、きっと将来ケイビングに挑戦する機会はない。
後で後悔するより、思い切ってチャレンジしよう!
ゴールデンウィークの始まる直前になって、やっと決心しました。
連絡をしたのは、沖永良部島ケイビングガイド連盟さんです。
ホームページから申し込むことができます。
ケイビング初心者の場合はコースが決まっていて、リムストーンケーブという鍾乳洞に挑戦し、2回目以降は他の上級者向けの鍾乳洞にチャレンジするシステムのようでした。
リムストーンケーブの参加費用は16,000円です(保険料込み)。
私はさらに1,500円をプラスして、ウェットスーツと運動靴(靴下つき)をレンタルしました。
宿泊先まで送迎だったのが、ありがたかったです。^^
送迎中の車内でガイドさんに沖永良部島の見どころや美味しいお店について教えてもらえました。その間も、生まれて初めて挑戦するケイビングのことを考えると、ドキドキ&ワクワクが止まりません♪
ケイビングの準備
ケイビングガイド連盟さんの事務所は、知名町のおきえらぶフローラルホテルのすぐ近くでした。
まずケイビングの前にかんたんに沖永良部島のケイビングについて説明があります。
続いて、署名をして、お金を支払います。現金でも支払えるようですが、私も他の参加者もクレジットカードで支払いました。
鍾乳洞に入っている間の写真撮影は、すべてガイドさんが行ってくれるので安心♬
ツアー終了後に、宿泊先ホテルにDVDに焼いて届けてくれます。
自分でカメラを持ち込んでもよいのですが完全防水タイプでないと壊れてしまいます。
私と同じグループだった女の子は完全防水のカメラを持ってパシャパシャ撮影を楽しんでいました。
そして各自ウエットスーツとツナギを渡されて、着替えタイム開始!
同じツアーに参加する女の子たちが目の前でおもむろに服を脱いで水着になるのを見てビックリしました。
しまったー!水着を中に着ておくのを忘れてた(´;ω;`)
「ここに着替えるところありますから」とガイドさんに案内されて、たった1つの更衣室を男性の私が使わせてもらいました(笑)。
ウエットスーツを着て、さらに作業用のツナギを着ます。頭にはライト付きのヘルメットを装着しました。
鍾乳洞に向かう道の入口で、記念撮影してもらいました!これがケイビングの服装です。
ウェットスーツの上に作業服を着ていると、さすがにズッシリ重いです。何といっても暑い!
鍾乳洞の入口へ
ガイドさんの車に乗って、10分ほど山を登った場所までやって来ました。
それから農道と獣道を歩くこと5分ほどで、鍾乳洞の入口に到着します。
森の中を歩くのですが、ガイドさんによると沖永良部島にはハブはいないとのことなので一安心。^^
鍾乳洞が巨大なモンスターのようにガバッと口を広げている前で、みんなで記念撮影。私はハラハラ、女の子たちは元気ノリノリ!(笑)
さあ、いよいよ探検開始です。ガイドさんの後についていきます。
道がけっこうぬかるんでいて滑りやすいので慎重に進みます。鍾乳洞の下から水が流れる音が聞こえてきます。
入口に入ってしばらくした場所で、泥で汚れた白い鍾乳石がありました。
昔はこの鍾乳洞は一般人が自由に出入りしていたらしく、泥のついた手で触っていたため、せっかくのキレイな鍾乳石が汚れてしまったのだそうです・・・(´;ω;`)。
最近はケイビング連盟さんがこの鍾乳洞までの土地を管理されていて、一般人が立ち入るのを制限しているようでした。
鍾乳洞では至る所で水が流れています。
その中には可愛い生き物もいます。下の写真はテナガエビです。黒いまん丸の瞳でこちらを見ていました。
鍾乳洞を探検しているときは、首元まで水につかったりします。
水は冷たいのですが、ウエットスーツと作業着を着ているせいか、私も女の子たちも寒いと感じませんでした。
慎重にそろ~り、そろ~り、と前に進みます。
ときどき足元が滑りビックリして、ガイドさんや女の子たちのまえで、「キャー!」と叫んでしまい、恥ずかしかったです(笑)。
鍾乳石にもいろいろな種類があるのをはじめて知りました。
下の鍾乳石は「ベーコン」というそうです。たしかにベーコンにソックリだ!焼いて食べたら美味しそう!
狭い岩の間を、身をかがめてハイハイして進みます。気分はまさにアドベンチャー!
水が透き通っていて、すっごくキレイでした。
下の写真は、天井から水が滴り落ちる様子です。
ストローの形なので「ストロー」と呼ばれています。これが1センチ伸びるのに20年もかかるそうです。くれぐれも頭を当てて折らないように気をつけましょう。
うむむ!?これは何だろう?ハチの巣かな・・・?
この不思議な岩の正体は、なんとサンゴだそうです。ということは、昔はここは海の中だったんですね!
あなたは、この白い真珠のようなものが何か分かりますか?
これはケーブパールと呼ばれているもので、天井から滴り落ちる水滴が、砂粒の周りに結晶化して固まった結果、このように成長したのだそうです。まさに「大自然の神秘」!
こんな美しい結晶を間近でみることができます。
ガイドさんがナイスショットを撮ってくださいました!気分はまさに冒険家です!
ガイドさんから「みなさん、明かりを消してください」と指示がありました。
参加者たちが消すと、途端にあたりは真っ暗闇になります。
不思議なのは、目がどれだけ暗闇に慣れようとしても、まったく何も見えません・・・。
光がまったくない空間なので視力を失った状態です。周囲の水がザァーと流れる音だけが聞こえます。
正直、とっても怖かったです。光のある生活のありがたさを痛感した貴重な体験でした。
私の体の何倍もある巨大な石柱を発見しました!
天井から垂れ下がってきたつららと、地面から伸びてきた石筍(せきじゅん)がつながってできたそうです。
こちらは「カーテン」と呼ばれる鍾乳石です。本当にカーテンみたいでしたよ~♪
細い岩の間を縫うようにして通過します。
日常の甘いオヤツとアルコールで膨らんだお腹を限界まで引っ込めて、なんとか隙間を通過しました!
ハードなイメージを持たれがちなケイビングですが、このように若い女の子たちも楽しめるので、どんどんたくさんの人にチャレンジしてもらいたいです。
鍾乳石のクリスタルです。この世のものとは思えないくらいの輝きを、キラキラ放っています!
水が流れる岩のわずかな隙間を通過する場所もあります。
私も勇気をだしてチャレンジしました!
女の子にできたんだから、きっと私だってできる!…はず。
・・・たぶん(弱気)。
ふぅ~、やっとで抜けられた。・・・んんっ!?今度はお尻が挟まったっ!?
全員隙間を抜けられた場所で記念撮影。^^
鍾乳石の滑り台を滑って、プカプカ浮いてみました。
私は泳ぐのは苦手なのですが、ウェットスーツのおかげで浮かべました。
天井を見上げると、ライトのおぼろげな光に照らし出された美しい鍾乳石の景色が広がっていて、それを独り占めしているような贅沢な気分を味わえました!
この感覚が忘れられないです!ぜひもう一度体感したいなあ~!
この世のものとは思えない美しさです…!
ステキなサプライズ!
洞窟をしばらく進んだ場所で、休憩タイムになりました。
ガイドさんから、沖永良部島の黒糖入りコーヒーをいただきました。冷たい水をかぶっていたので、とても美味しかったです。少し疲れた体に心地よくしみました!
突然、ガイドさんが「しばらくしたら戻ってくる」と言って、いなくなってしまいました。
ぽつーんと参加者4人だけが薄暗い空間に取り残されました。
頼りになるのは参加者のヘッドライトのみ・・・。
ん?ガイドさん、本当に帰ってくるんだろうか・・・?
鍾乳洞に入ってから3時間以内に帰ってこなければ、他の人がレスキューに来てくれるそうですが・・・。
不安に襲われそうになったころ、
やっとでガイドさんが現れ、「こっちへ」と案内してくれました。
すると、大岩の向こうに現れたのが・・・!
この絶景だ!
私も他の参加者たちも、思わず「うわぁ~♥」と歓声をあげました!
ぜんぶ同じ色のライトをリムストーンの中に入れているのですが、光の反射によって水が違う色に輝いて見えます。
この景色!この景色が見たくて沖永良部島に来たんだーっ!
この世の空間とは思えない、まるで宇宙に来ているかのような気持ちになりました!
何時間見ていても飽きない景色です。
今からここの穴に飛び込みます!
高低感がつかめず、不安で私の顔がかなり真剣になってます!
思い切って飛び降りました!そして、ドボンと着水!
低い天井の下を這うようにして進みます。
女の子たちもがんばってハイハイしていました!
私も中年男性の代表として負けじとハイハイ!(笑)
1つ1つの関門をクリアしていくたびに、素敵な達成感を感じられます!
最後にリムストーンケーブの前で、みんなで記念撮影。
リムストーンの水の上でプカプカ浮かんでみました。
とても神秘的な空間でした。この鍾乳洞を初めて発見した人はすごいなあ!
出口に向かう参加者たち。さすがに疲労感は否めない。(笑)
車に戻るとすでに外は真っ暗になっていました。そのまま、作業着とウェットスーツを脱ぎ、水着姿のままホテルに向かいました。
ホテルに着いたのは夜8時前でした。
水着姿のまま上半身裸でホテルにチェックインするのは、生まれて初めてだったので、なんとも南国らしい経験でした。
少しつかれたけれど、とっても楽しかったです!
シャワーを浴びてサッパリした後は、ガイドさんオススメの「居酒屋 草(そう)」で美味しいご飯を食べ、心地よい疲労感を感じながらグッスリ眠れました。
ケイビングは運動が苦手な人でも、気軽に楽しめるスポーツだと思います。
あなたも是非!沖永良部島でケイビングを体験してみてください!!
美しい鍾乳洞の世界があなたを魅了することは間違いなし!世界観が変わりますよ!
次回チャレンジするときは、「ケイビングの聖地」といわれる沖永良部島の洞窟のなかでも「最高峰」である鍾乳洞「銀水洞」にチャレンジしたいです!