江戸時代にタイムスリップ!知覧武家屋敷~大河ドラマ西郷どんのロケ地~鹿児島県南九州市

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この記事は鹿児島地元人のララが書いています。

武士が暮らしていた屋敷が当時の姿のまま残っている貴重な場所のご紹介です。

2018年NHK大河ドラマ「西郷どん」のロケ地としても使用されました。

まるで江戸時代にタイムスリップしたような気持ちになれますよ♪

周囲の山々を庭の一部として取り込んむ「借景(しゃっけい)」という技法を用いた庭園がとても美しいです。

歴史やガーデニングに興味ある方は、ぜひ訪問してください!

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アクセス&駐車場情報

  • 鹿児島空港から車・・・九州自動車道⇒指宿スカイライン⇒知覧ICで降りる(合計約75分)
  • 鹿児島中央駅からJRとバス・・・JR指宿枕崎線「平川駅」下車(約40分)、知覧行きバス(約30分)
  • 鹿児島中央駅から車・・・産業道路を南へ⇒国道226号を進む⇒平川より県道23号へ⇒知覧IC経由(合計34キロのドライブ、約50分)

 駐車場:武家屋敷周辺には有料駐車場がいくつかあります。私は南九州市役所横の駐車場に停めました。(料金2時間200円、以降30分おきに50円)

歴史

江戸時代、薩摩藩は領地を113の外城(地区)に分けて統治していました。

それぞれの外城では、領主の屋敷を中心に麓(武家集落)が造られました。

知覧武家屋敷群もそんな麓のひとつです。(知覧以外でも、出水市も武家屋敷群で有名です)

知覧武家屋敷

知覧武家屋敷の通りを歩いていると、まるで江戸時代にタイムスリップしたような、サムライとすれ違いそうな感覚がしますよ。

知覧武家屋敷は、江戸時代(約260年前)の武家屋敷が今もそのまま残っています。昭和56年には国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

特徴

武家屋敷群の面白いところは、遠くの山々(母ヶ岳(ははがだけ)標高517mなど)を自分の庭園に取り込んでいるところです。

石、生垣、石垣、どれもよく趣向を凝らして配置されています。

知覧の港では昔から琉球との貿易が盛んだったので、沖縄っぽい特徴もところどころに見られます。

入場料(料金)

 高校生以上500円, 小中学生300円

※入場料は武家屋敷入口近くの各お店で扱っています。

所要時間

観光に必要な所要時間は1~2時間ほどです。

各武家屋敷の紹介

観光できる庭園は全部で7つあります。

それぞれの雰囲気が分かるように門から庭までのビデオを撮影してきました。武家屋敷観光のご参考になればうれしいです。

私なりに各庭の感想を書きましたが、実際にご自分で行ってみて、その庭の持ち主が何を表現していたのか自由に想像を膨らませて楽しんでくださいね。^^

西郷恵一郎邸庭園

庭の隅の石組みは険しい山を表し、なだらかに刈り込まれたイヌマキは遠くに広がる山々を表しています。

西郷恵一郎邸庭園

また、石組みは鶴、庭に置かれた石やサツキは亀を表すとも言われます。(鶴とカメは日本では吉兆とされています。)

どの武家屋敷もそうですが、入口が入り組んでいて、何度か曲がらないと屋敷や庭にたどり着けません。これは万が一外敵が侵入してきたときに障害となるように、わざとこのように作ってあるそうです。

平山克己庭園

遠くにある山(母ヶ岳)を見事に取り入れた庭園です。

平山克己庭園

母ヶ岳を中心に、イヌマキの生垣が山々を表現しています。庭の石は大海原に浮かぶ無人島、生垣は緑の大陸を表しているそうです。う~む、ロマンいっぱいの庭園ですね。

平山亮一邸庭園

他の庭園と違って、石組みが全くありません。

手前にあるサツキ、イヌマキの作り出す山々、そして遠くに連なる母ヶ岳が美しいコントラストを生み出しています!

平山亮一邸庭園

きっとサツキが咲くころは、すっごくキレイなんでしょうね。

佐多美舟邸庭園

7つのうち3つの庭園は「佐多」姓の子孫によって受け継がれています。佐多氏は薩摩藩主である島津家の分家で知覧武家屋敷一帯を治めていた地頭(領主)です。

佐多美舟邸庭園

中でも、この庭園は知覧庭園のなかで、一番豪華で広い庭園です。水を使わずに滝を作り、滝からほとばしる流れが延々と広がっていく様子が表現されています。

佐多民子邸庭園

面白い形の岩が多い、変化に富んだ庭園です。

佐多民子邸庭園

この庭園を訪れたとき、ちょうどガイドさんの説明を聞くことができました。ラッキー!

仙人が澄んでいそうな深い渓谷を表現しています。ちなみに、手前の丸い岩は開聞岳(薩摩富士)を表しています。 

知覧武家屋敷の庭園では、水はけがよくなるように火山灰が撒かれているそうです。昔の人々の知恵ですね。

佐多直忠邸庭園

ちょうど梅の花が咲いていました。ラッキーです。

佐多直忠邸庭園

門をくぐると、いきなり石垣の目隠しに突き当ります。これは屏風岩(びょうぶいわ)と呼ばれる防衛用の石垣です。

母ヶ岳をうまく背景に取り入れているあたりが、いいセンスしてます。まるで水墨画をそのまま現実にしたかのような光景です。

森重竪邸庭園

7つある庭園の中で、唯一「枯山水ではない」庭園です。本物の水を使っています。

森重竪邸庭園

わざと池のふちどりを曲がらせたり、珍しい形の岩をたくさん使って、山や半島を表現しています。

ちなみに、庭の主である森家は、領主に重臣として仕えた家柄です。立派な住居や蔵(くら)は1741年に作られたものです。

NHK大河ドラマ「西郷どん」で赤山靱負が切腹をするシーンでロケ撮影が行われました。

ここの庭園では、無料で知覧茶をいただくことができます。

知覧茶

鹿児島は静岡についで全国2位のお茶の産地ですが、知覧茶は連続で全国茶品評会で1位を受賞しています!

一言メモ

  • 観光に必要な所要時間は約2時間あれば十分(私はランチをしたので合計3時間くらい)
  • 知覧特攻基地(知覧飛行場)は知覧武家屋敷から車で約5分の場所にあります。ここの平和記念会館に行くたびに命の大切さを痛感します。ぜひ一度はいってみてくださいね。

知覧武家屋敷の各種情報

定休日

年中無休(1月1日~12月31日)

営業時間

09:00~17:00

電話番号

0993-58-7878(知覧武家屋敷庭園保存会)

地図

薩摩の小京都

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Chiran Samurai Residence Gardens – Little Kyoto in Kagoshima –

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この記事は鹿児島地元人のララが書いています。

You can feel the feudal atmosphere of traditional Japan in Chiran, or Satsuma Domain’s “Little Kyoto”. I visited the Chiran’s Samurai Residence the other day. I make introduction of this place to you. I hope this article will be helpful for your trip in Chiran! (さらに…)

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