沖永良部島をドライブしたとき、最初に立ち寄ったのがフーチャという観光スポットです。
いったいどんな場所なのでしょうか?
フーチャとは?
沖永良部島はキレイな砂浜が多いですが、北側は切り立った断崖が多いです。
沖永良部島はサンゴ礁の石灰岩が隆起して出来た島です。
石灰岩は水に浸食されやすいという特徴があります。
フーチャは石灰岩が荒波で浸食されて出来た「塩吹き上げ洞窟」です。
季節風の強い冬や、台風が接近したときは、潮がこの穴から20~70メートルも潮を吹き上げます!
吹きあがった塩水は沖永良部島の農作物に大きな被害を出してきました。
そのため、1963年(昭和38年)に、4か所あったフーチャのうち3か所が破壊されました。
現在は観光資源として残されたフーチャを見ることができます。
フーチャまでの道のり
この日の朝はあいにくの小雨でした・・・。(´;ω;`)
なんとか晴れてほしいと祈りました。
沖永良部島には以下のような観光案内板がたくさんあります。おかげで、フーチャに行くときもナビ要らずでカンタンにたどり着けました。
和泊港から北西に車を走らせて約15分。フーチャの駐車場に到着しました。
駐車場からでも、波がゴーゴーと音を立てて岩にぶつかる音が聞こえます!
朝早い時間でもあり、天気もあまりよくなかったせいか、観光客は私だけでした。
他に釣りを楽しんでいる方が何人かいらっしゃいました。荒波が激しそうな場所だけに、大物が釣れるのかもしれません!
海岸へ歩いていきます。一応道がありますが、けっこうデコボコしてます。
ヒールで歩くと危ないかもしれません。足元に気をつけましょう。(;´・ω・)
フーチャのド迫力!
石灰石が風化して、針の山のような荒涼とした岩場が広がっています!
まるで別世界です!もし地獄が存在するとしたら、このような場所なのでしょうか・・・?
下の写真はフーチャから沖永良部空港川の海岸を撮影したものです。
霧がかかっていて視界が悪かったですが、白波が勢いよく海岸に打ち寄せているのが分かります。
巨大な怪獣が「ガバァァー!」っと口を開いているような穴が現れました!
これが、フーチャか!
ドキドキしながら近づいてみます・・・。
少し勇気を出して覗き込んでみると・・・!
ヒ、ヒョエ―――ッ!!(@_@)
脚がすくみ上ってしまいました。
下で波が勢いよく渦巻いてます!
荒波が激しい勢いで岩にぶつかり、飛沫を巻き上げています!
ズァァァーッ!とすごい音がしていました。
実にダイナミック!
今にも飲み込まれてしまいそうな感覚になります。
我を取り戻し、足元に気を付けて辺りを歩いてみることにしました。
西側の海岸を見ると、大きな波が岩場に打ち寄せています!
天気が晴れていれば、青い海と水平線が美しかっただろうなぁ~と思いました!
先ほどの穴とは別に、もう1つ大きな穴を発見しました!
こちらの穴の下でも、潮が渦をまいていました!
これだけダイナミックな穴を作る自然の力ってスゴイですよね!
「大自然の力ってすごいな!」と感動しましたが、現地に住む人にとってフーチャは農作物に被害を与えてきた存在だったことを考えると、少し複雑な気持ちです。
運がよければとフーチャの岩場からも、ウミガメが海面を泳いでいる姿が見えるそうです。(私が訪れたときは、残念ながら見つけられませんでした)。
フーチャの迫力に度肝(どぎも)を抜かれ、足に力が入らず少しワナワナしながらも車に戻りました。(笑)
フーチャの次は、鹿児島の英雄・西郷隆盛が上陸したという伊延港(いのべこう)に向かいました!
フーチャの観光情報
アクセス
沖永良部空港から車で約10分。和泊港から車で約15分。無料駐車場あり。
住所
和泊町国頭
地図
石灰岩が浸食されて出来たユニークな地形