沖永良部島の知名町に、昔から島民の生活の中心だった湧き水「ジッキョヌホー」があります。沖永良部島の観光で時間のある方は、ぜひ訪れてみてください。^^
ジッキョヌホーに到着!
知名町の静かな住宅街のなかに、湧き水・ジッキョヌホーの案内板がありました。
下の写真で、正面にある階段を下っていきます。
沖永良部島は島全体がサンゴ礁の石灰岩によって作られていて、水を吸収しやすいという特徴があります。
昭和37年~38年に水道が整備されるまで、島民が生活水を得るためには、暗川(クラゴー)という鍾乳洞に水を汲みにいく重労働が必要でした。
暗川のように地上と地下の間を何度も往復しなくてもよいジッキョヌホーは、とても貴重な水源だったのでしょう。
なお、ジッキョヌホーという言葉ですが、ジッキョは「瀬利覚」、ホーは「湧き水」という意味です。
階段を降りていくと、バシャバシャと水が跳ねる音が聞こえてきました。
音の正体は、地元の方が洗濯物を洗っている音でした。ジッキョヌホーは今でもしっかり使われているんですね。
ジッキョヌホーは、平成20年6月に環境省から「平成の名水百選」に選ばれています。
まさに、「街のなかのオアシス」といった感じで、水のある風景は癒されます。1日に1,907トンもの水が湧き出てきます。
ベンチやテーブルなど、ゆったりできるスペースもあります。
上から見下ろすと、女の子が足を水に浸して涼んでいました。気持ちよさそう!
水道が整備されたことで、ジッキョヌホーは飲み水の提供という役割は終えていますが、洗濯や農業用水として使用されていて、地域の人々の憩いの場となっています。
ジッキョヌホーの観光情報
アクセス
沖永良部空港から車で約45分。無料駐車場あり。
住所
大島郡知名町瀬利覚
地図
平成の名水百選