沖永良部島の住吉集落には「暗川(クラゴー)」という史跡があり、昔の島民の暮らしを知ることができます。鹿児島県指定の天然記念物でもあります。
CONTENTS
住吉暗川への道のり
住吉暗川の看板を見つけました!
高倉
大きな高倉を発見!
沖永良部島をはじめ南西諸島には、柱に茅葺(かやぶき)屋根を載せた高倉という貯蔵庫が使用されていました。
床下の部分は風通しがよく、湿気が抜けるようになっています。それぞれの柱の上の部分は鉄板になっていて、ネズミなどがよじ登るのを防いでいます。
倉庫内に登る柱がだいぶ細いですが、バランス感覚が無いと登るのは難しそうですね。(;´・ω・)
高倉の下は子どもたちの遊び場や休憩所となっていたようです。
高倉のすぐそばには、「暗川」の入口があります。
住吉暗川に入ってみよう!
沖永良部島の暗川とは?
「暗川」は「クラゴー」と読み、生活水を得るための鍾乳洞のことです。
沖永良部島はサンゴ礁が隆起してできた島なので、土地が水を吸収しやすいという特徴があります。
実際、島をぐるりと一周ドライブしても、川をほとんど見かけません。
雨が土地に染み込み、地下の石灰岩が浸食された結果、沖永良部島では200~300もの鍾乳洞が作られました。
この地質のおかげで、鍾乳洞でケイビングを楽しみ、この世のものとは思えない絶景を見ることができます。
しかし、島民は川がないため、毎日の生活のために、一日に何度も深い地下まで歩き、バケツで重たい水を汲み揚げなければいけませんでした。
暗川の解説文を読んでいると、その生活のために病人がでるほど、かなりの重労働だったことが伺えます。
暗川から水をくむ生活は、昭和36年~37年に水道が整備されるまで続きました。
水をくむ仕事は主に婦女子の仕事だったようです。水をかつぐ様子を撮影した写真が案内板に掲載されていました。
暗川を探検!
沖永良部島には暗川がいくつかありますが、史跡として最も有名な「住吉暗川」に行ってきました!
こちらが入口です。水瓶を持った女神様が島民の方の苦難の歴史に、癒しの水を注いでいるかのようです。
けっこう急な階段を降りていきます。足元には気を付けてください。
どんどん階段を下っていきます。
大地に大きく開いた穴が現れました!
現在は階段が整備されているから良いものの、当時の人たちが歩いて下るのは大変だったでしょう。
天井からはヒタヒタと水が落ちてきます。頭に落ちてきてビックリしました(笑)。
突き当りを左に曲がります。
入口から50メートルほど歩いて、最深部に到着しました。
きれいな水がこんこんと湧き出ています。^^
試しに少し飲んでみると・・・冷たくておいしかったです。^^
暗川から出るときの景色がきれいでした!
住吉暗川の観光情報
アクセス
沖永良部空港から車で約1時間。駐車場あり。
住所
知名町住吉
地図