大河ドラマ西郷どん19話「愛加那」あらすじ&感想~地元鹿児島人のレポート!

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この記事は鹿児島地元人のララが書いています。

前回から舞台が奄美大島に移りました。

ここで西郷どんは、とぅまと運命的な出会いを果たします。

二人の関係はどのようになっていくのでしょうか?毎週ドラマが面白くなってきて、目が離せません!

 

前回の記事はこちら!

 

タイトルはどどーんと「愛加那」となっています。

あれ、劇中では「とぅま」と呼ばれていましたが、なぜ「愛加那」という名前ではないのでしょう? (`・ω・´)?

不思議に思った方も多いのではないのでしょうか。

 

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元気になった西郷どん

前回は島津斉彬、月照、橋本佐内などの死に打ちひしがれた西郷どんを見て、今回はどうなっているか心配になっていました・・・。

 

今回は、奄美大島に島流しになってから年月が経ち、元気にサトウキビ畑で農作業を手伝っているシーンからスタートしましたね。

農民と一緒に畑仕事で汗を流す。薩摩本国で島津斉彬公にお仕えしているときと同じです。

西郷どんに笑顔が戻り、かつての泥臭くて腰の低い青年に戻ったようで安心しました。^_^

 

美しい島の自然

サトウキビ畑の農作業の風景は、奄美大島より更に南にある沖永良部島で撮影されました。

前回から始まった奄美半島編ですが、本当に景色が美しいですよね!

透き通る海、生命力あふれる南国の森、どこまでも高い青空・・・。

度重なる悲劇に打ちひしがれていた西郷どんも、この奄美半島の自然の中で、病んだ心が少しずつ元気になってきたのかもしれません…。

 

バックで流れる音楽も、島バージョンになっていて、南の島のトロピカルな感じをより強く感じられます。

舞台が江戸、京都、薩摩から遠く離れてた場所に移ったことを、より強く感じられますね。

嫌な思い出のあった場所から一時的に離れたことは、西郷どんの精神衛生上的にも、良かったことなのかな、と思いました。

 

砂糖車(サタグルマ)

冒頭で登場した木製の農機具はサタグルマ(砂糖車)と言います。

サトウキビから砂糖を絞るために使われていた器械で、大河ドラマに登場したサタグルマは今でも現役で使用されているものだそうです!

西郷どんは、サタグルマの車輪が木製で不便なのに気づき、薩摩藩の大久保正助に文を送り、鉄製の車輪をくれないかお願いしてます。

島津斉彬の始めた集成館事業では、大砲製造などのために鉄を溶かすための反射炉が造られていました。

反射炉跡は仙巌園(鹿児島市磯)にあり、世界文化遺産に指定されています。

西郷どんは島津斉彬の遺した集成館事業を島民のために役立てたいと思ったのですね。

 

西郷どんの好意が迷惑?

しかし、龍佐民やとぅまを始め島民たちは、西郷どんに対して好意的ではないようです。

「いつかは薩摩に帰る人だから、島民に優しくしないでほしい。」

なんとも胸が痛くなるセリフでした(´;ω;`)。

 

重たいサトウキビの束を運ぶとぅまを手伝おうとしますが、「ヤマトンチュの力はかりない!」と断れてしまいます。

サトウキビはその重さに対して1%の黒砂糖しか採れません。

ほんの少しの黒砂糖を作るために島民は大きな労力を強いられました。

薩摩藩といえば、明治維新の原動力にもなった雄藩ですが、奄美半島や南西諸島の人々を「黒糖地獄」で苦しめたのはダークな歴史ですよね。

そう考えると、明治維新150周年!と喜ぶだけではなく、ダークな歴史にも目を向けないといけないという責任を感じます。

 

また、返信の文を送った大久保正助も西郷どんの考えには賛同しかねていました。

大久保正助は西郷どんが一刻も早く薩摩に戻れるよう努力しています。

島民のためを思って行動している西郷どんに、薩摩藩の西郷どんに対する心証を悪くしないよう注意していました。

情で行動する西郷どんに対して、正助は理性的な判断をしますね。

正助は西郷どんを本当に大切に思っているからこそ、このように注意したのでしょうね。

 

とぅまは再び「薩摩では民に島民は含まれていない」と言い、西郷どんは「奄美も薩摩の民じゃ」と返しますが、なかなか西郷どんの気持ちは理解してもらえません…。

薩摩本国と奄美大島の大きな隔たりを感じましたね・・・。

 

日新公いろは歌の登場

奄美大島の民を憐れみ、米を与え、農作業の後は子どもに学問を教える西郷どん。

どんなに農作業が忙しくても、学問は大切だと子どもたちに伝えていました。

1つ1つ文字を覚えていくことのが、いつか奄美大島の運命を変えることにつながる、と。

 

 

自分の屋敷で子どもたちに文字の読み書きを教えていましたね。

あまりにも元気が良すぎて、紙からはみ出してしまうこどもを褒めている姿は、「心の広い人だな」と感心しました。

 

また、家の庭をグルグル回りながら、呪文のような言葉を唱えていましたね。

例えば、「欲を離れ、義を守れひと」と言っていました。

これは「欲を離れて、正義を守って行動しなさい」という意味です。

 

この呪文のような言葉を造ったのは、島津忠良という人です。

島津忠良は、関ケ原の合戦の敵中突破で有名な島津義弘の祖父にあたります。

島津義弘はその思想において、島津忠良の影響を強く受けたと伝えられています。

 

島津忠良は教育の基本書として5年の歳月をかけ、この「日新公いろは歌」を作りました。なお、日新公とは島津忠良の別名です。

この「日新公いろは歌」は西郷どんや大久保正助たちが受けた郷中(ごちゅう)教育の基本書ともなっていました。

西郷どんは長年薩摩本国で使われいた「日新公いろは歌」を奄美大島の子どもたちにも教えようとしたのですね。

 

なお、南さつま市加世田には、島津忠良が隠居後によく使っていた温泉があります。

西郷どんも良く狩猟がてら入浴されていたそうですよ!

 

人生で2度目の結婚

黒砂糖を徴収する悪代官・田中雄之介によって、黒砂糖を収めなかったとう濡れ衣を着せられ、とぅまの伯父・龍佐民と兄・富樫が牢屋に入れられてしまいました。

奄美大島に見聞役として派遣されている木場伝内は、西郷どんにこの知らせを伝えますが、西郷どんは衝動的に代官所に向かおうとします。

しかし、木場伝内は自分が大久保正助の依頼を受けて西郷どんを見守る役割を与えられていることを告げ、西郷どんを押しとどめました。

実は、この木場伝内は、後に西郷どんの親友となり、西郷どんや大久保利通の明治維新を支えていく重要人物なのです。

 

しかし、西郷どんは思いとどまったものの、とぅまは仲間を連れて代官所に突撃しました。

この女性は本当に勇ましくて格好いいですね。まさに「女戦士」です。

西郷どんはとぅまを必死に押しとどめます。

いつもは「とぅまどん」と呼ぶのですが、この時ばかりは必死に「とぅま!」と呼び捨てになりました。

知らずのうちに、とぅまが自分に無くてはならない大切な存在になっていたからでしょう。

木場伝内は大切な人を追おうとする西郷どんを必死に食い止めました。それは薩摩と日本に西郷どんは欠かしてはならない存在だから・・・。

この代官破りのシーンは、まさに様々な熱い思いが交錯した場面でした!:(;゙゚’ω゚’):ハラハラ

 

とぅまの無茶をしてしまうところは、本当に西郷どんにそっくりです。

この二人、本当にお似合いだなあと思いました。

 

 

代官様、とぅまに「わしのアンゴにならんか?」って…。

ああ、いつの時代も男って嫌ですね!

そんなことを言ったら、西郷どんにぶっ飛ばされそうな状況でも、誰もあなたを助けようなんて、思いませんよ。(笑)

西郷どんととぅまの犯した「代官破り」は重罪ですが、木場伝内の機転などのおかげで、この事件が薩摩本国に伝えられることはありませんでした。

 

とぅまは西郷どんに寄せる好意をハッキリと自覚しました。

相談相手のユタに、西郷どんが予言の「夫」であることを伝えます。

しかし、遠くの水平線を見つめて、とぅまが未来を想うと、二人は一緒ではなく、

「私がここに立っている。いつまでも一人で待っている」

くうううう!(´;ω;`)

この言葉、なんて切ないんでしょう・・・!

いずれは別れないといけないという運命を知りながらも、それでも!

今この時を西郷どんと一緒に過ごしたいと願う、とぅまなのでした。

 

「おいの妻になってくいやんせ」

西郷どんはアンゴではなく、とぅまを正式な妻として迎えました。

このとき、西郷どんは31歳、とぅまは23歳。

 

ささやかな結婚の宴が開かれます。

いずれ待つ別れの時を知りながらも、屈託のない笑顔で幸せそうなとぅまを見て切なくなったのは、決して私だけではないのでは?

 

とぅま役の二階堂ふみさんの演技にどんどん引き込まれてしまいます!( ・∇・)

 

夫婦となった日の夜のシーンは、

大河ドラマ『西郷どん』で、久しぶりの穏やかな温かい愛に溢れたシーンでしたね。

 

西郷どんは、結婚にあたって、とぅまに名前を与えました。

島の女性は結婚すると「~加那」という名前になります。

その名前が今回のタイトルにもなった「愛加那」でした。

何度も嬉しそうに名前をつぶやく愛加那、かわいかったですね♥ 島の女の子にとっては、指輪をもらうのと同じかそれ以上に、名前をもらうといういうことは至福のことだったのでしょう。

最初は変な名前を付けようとしましたが、「とぅま加那」って、まんまやないかい。そりゃヒドすぎるだろう・・・。(-.-;)

 

西郷どんも本名を愛加那に伝え、「吉之助」という名前を捨て、「菊池源吾」という名前で「この島で生きる」と言います。

それはきっと本心なのでしょうが、時代がそれを許さないのでしょう…。

「ありがとう、私の旦那様」そうつぶやく愛加那。せ、切ない・・・。

 

勇ましさと一緒に深い愛情深さを持っている愛加那さんは不思議ですね。

今回は西郷どんラブラブでしたね!隣りで見ていた夫が年甲斐もなく「キャー♥」と騒いでおりました。(笑)

確かに、新婚ホヤホヤのウブで恥ずかし気でピュアな二人を見て、思わずこっちも赤くなってしまいましたが・・・。(笑)

 

今後、ドラマでこの夫婦はどうなるのでしょうか?

次回の西郷どんも目が離せません!

 

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西郷隆盛特集

 

豆知識☆ちょこっと鹿児島弁講座( ..)φメモメモ

今週も薩摩弁を4つと番外編1つをご紹介します♪

  • 「分かっちょっどが?」⇒「分かっているでしょう?」
  • 「ないごてなっとな?」⇒「なんで泣くの?」
  • 「しちょいもはん」⇒「やっていません」
  • 「あばじぇんなか ぐらしかど」⇒「すごく切ない」
  • 番外編(島言葉)「うがめらぁ」⇒「こんにちは」「おじゃまします」

私も少しずつ島言葉を勉強していこうと思っています!

視聴者のみなさんも一緒にがんばりましょう!

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