西郷南洲野屋敷跡~鹿児島市西別府~

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この記事は鹿児島地元人のララが書いています。

征韓論に敗れて鹿児島に帰った後、西郷隆盛が住んでいた屋敷跡のご紹介です。

歴史に関心がある方は、ぜひ訪問してみてください。

 

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西郷野屋敷跡とは

西郷隆盛はこの野屋敷で、泊まり込みで農作業や、ワラジ・下駄づくりを行っていました。

 

武屋敷から野屋敷まで約6キロメートルあり、山を2つ越えないといけません。

私たちは車で西郷野屋敷跡まで来ましたが、急な坂を上った場所だったので驚きました。

西郷隆盛は馬を操るのが下手だったというエピソードがあるぐらいですから、きっと徒歩で野屋敷まで歩いたのでしょう。

この野屋敷まで歩いてくるのは、とても大変だったと思います。

 

西郷野屋敷跡への道

車で来る場合は「かごしま文化工芸村」の駐車場を利用するのが便利です。

駐車場

 

この駐車場から、西郷野屋敷跡へ行くルートは2つあります。

1つは駐車場から遊歩道を歩き展望所を経由して行くルート(300メートル)で、階段の上り下りがあるので足腰に自信のある方におススメです。

もう1つのルートは県道を歩いた後、それから130メートルほど遊歩道を歩くルートで、こちらは割と道が平坦なので楽です。

西郷野屋敷跡

 

こちらが展望所を経由して西郷野屋敷跡へ行く遊歩道の入口です。

西郷野屋敷跡

この入口から階段を上り、約300メートルほど歩くと西郷野屋敷跡に到着します。

 

県道を経由していく場合の遊歩道の入口は、下の写真で示した場所です。

西郷野屋敷跡

西郷野屋敷跡

 

どちらのルートでも、遊歩道はある程度きれいですが、雨の日は非常に滑りやすそうです。

動きやすい服装と運動靴で来るのをおススメします。

西郷野屋敷跡

竹林と森のなかを進んでいきます。気分はちょっとしたアドベンチャーです。^^

 

西郷野屋敷跡

西郷野屋敷跡に到着しました。

背の高い木がたくさん茂っていて、「本当に人が住んでいたのかな?」と思うほど、人の気配をまったく感じません。

西郷野屋敷跡

近くにある鹿児島実業高校から部活動に励む生徒たちの声が聞こえてきます。

 

西郷隆盛は、この場所に瓦葺きの家を建てて、農作業などに励んでいました。

西郷野屋敷跡

この石碑には次のように刻まれています。

藩政時代、城下小禄の士に対し、藩庁より抱地(かけち=所有地)と称して、山野耕地を与え、自作開墾をさせ、即ち古(いにし)えの半農半士遺法なり。西郷南洲翁(=西郷隆盛)も郊外西別府に抱地を有し、余暇にこの地に来たりて自ら耕作に従えり。

 

西郷隆盛は青年時代からこの野屋敷の周辺を開墾し、サトイモや甘藷(サツマイモ)を育てていました。

 

1843年(明治6年)、征韓論に敗れて鹿児島に下野した後、西郷隆盛は基本的には武屋敷に住んでいましたが、面会人を避けるために、ときどきこの野屋敷を利用していました。

「屋敷」というと立派な建物という印象がしますが、6畳・4畳・3畳・2畳(いろり部屋)の小屋のようなものだったようです。

 

マイナスイオンたっぷりのこの場所で、西郷隆盛は日常を離れてリラックスしていたのでしょうか。

それとも、あえてこの場所で自分を孤独にして、私学校の若者たちをどのように導いていこうか考えていたのかもしれませんね。

西郷野屋敷跡

 

1877年(明治10年)2月、西南戦争が始まると、この場所では妻イトが他の家族と一緒に暮らしていました。

以下の11人もの人が一緒に生活していた大所帯だったようです。

  1. イト…西郷隆盛の妻
  2. 寅太郎(とらたろう)…西郷隆盛の長男
  3. 午次郎(ごじろう)…西郷隆盛の次男
  4. 酉三(とりぞう)…西郷隆盛の三男
  5. 菊子…西郷隆盛と愛加那の娘
  6. 園(その)…西郷隆盛の弟・吉次郎の妻
  7. 美津(みつ)…吉次郎の娘
  8. 隆準(たかのり)…吉次郎の息子
  9. ます…西郷隆盛の弟・小兵衛の妻
  10. 幸吉…小兵衛の娘
  11. 川口雪蓬(かわぐち せっぽう)…西郷隆盛が沖永良部島に流罪になって以来の友人

 

西郷野屋敷跡

同年、9月24日に西郷隆盛が城山で自決すると、その知らせは、この地で暮らしていたイトたちの家族に届きました。

西南戦争で焼失した武屋敷跡に住宅ができるまで、イトたちはこの野屋敷で暮らしていました。

 

西郷野屋敷跡の動画

 

西郷野屋敷跡から展望所に登る散策路があります。

西郷野屋敷跡

 

展望所

西郷野屋敷跡から階段を上り、100メートルほど歩くと展望所に到着します。

西郷野屋敷跡

 

遠くに桜島と錦江湾が見えます。天気が曇りだったのが少し残念です。

西郷隆盛もここに立って桜島を眺めていたのでしょうか。

西郷野屋敷跡

西郷隆盛や妻イトたちは、この西郷野屋敷跡でどのような気持ちで過ごしていたのでしょうか。

あなたも是非この場所に足を運んで、思いを馳せてみてください。^^

 

西郷野屋敷跡の観光情報

アクセス

  • 車…JR鹿児島中央駅から車で約5分。
  • バス…鹿児島中央駅東22番乗り場で15番線または16番線に乗車し鹿児島実業高校で下車(約25分)。運賃210円。

住所

鹿児島市西別府町 2790

地図

 

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西郷武屋敷跡

西郷隆盛は普段はこの屋敷に住んで、ときどき野屋敷で生活していたようです。

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