鹿児島県垂水市の「神子畢(かみこひつ)神社」のご紹介です。
なかなかこの神社の漢字を読める方は少ないのではないでしょうか?
神社に関心のある方は、参拝してみてはいかがでしょうか。
アクセス&駐車場情報
桜島フェリーターミナルから車で約25分。
桜島から大隅半島にわたり、国道220号線を北上していると、うっかり見落としてしまいそうな場所に「神子畢神社」の看板があります。
看板の場所から細い路地を進んでいきます。
軽自動車なら問題ないと思いますが、普通車クラスになると、この道を運転するのは厳しいです。
私は運転に自信がなかったので、車を家族に任せて歩いていきました。💦
下の写真の突き当りを左に曲がります。
桜島の景色が見事です!心が晴れ晴れとします!
桜島に見とれながらしばらく歩くと、神子畢神社の看板が見えてきます。
鳥居
石造りの力強い印象を受ける鳥居です。
神子畢神社の「畢(ひつ)」とは「住む」という意味。
つまり、神の子ども(=天皇)が住まう場所という意味になります。
境内の様子
神子畢神社は、のどかな住宅街の中に佇んでいます。
社殿から鳥居の方向を見ると海が広がっています。海風がとても心地よいです。
長い年月を経て風雨にさらされ石像の顔が擦り切れています。
1月に訪れたからか、お正月のしめ縄が結ばれていました。
こちらの不思議な石像は仁王像の下半身です。
上半身は安永年間(1772~1780年)の洪水で流されてしまいました。
いったいどのような顔の仁王像だったのでしょう。想像してやみません。
手水舎
おそらく今までの長い歳月の中で多くの人が心身を清めたであろう石造りの手水舎は、苔むしていて長い歴史を感じます。
社殿
小さい社殿ですが、新しく建て替えらえたようで、とてもきれいです。
主祭神と歴史
神子畢神社は、鎌倉時代に建てられ、「神子畢神(カミコヒツノカミ)」を祭っています。
いったい神子畢神とはどのような神様なのでしょうか?
神社の境内にある由緒記を見ると、神子畢神社の周辺は、壇ノ浦の戦いで源氏に敗れた平家の武士たちが、安徳天皇をお守りして、この地に匿った場所だと伝えられています。
すなわち、神子畢神というのは「安徳天皇」のことを指しているのでしょうね。
近くの「居世神社」の由緒記でも同じような記録が残っています。
神子畢神社の参拝情報
住所
鹿児島県垂水市牛根麓1639
地図
安徳天皇を祭る神社