西郷どんが入浴したと伝えられる「栗野岳温泉 南洲館」をレポートしてきました!
この温泉は、1876年(明治9年)明治維新の功労者・西郷隆盛が約1か月も滞在し、温泉と狩猟を楽しんだ場所です。
西郷さんは、この温泉について「ここは仙郷にござそうろう」という絶賛するほど、素晴らしい温泉です!
CONTENTS
南洲館に到着!
栗野岳インターチェンジを下車し、西郷どんの大好きな温泉はどんな場所だろうとワクワクしながら、栗野岳を登る狭い山道を運転すること約20分。
栗野岳温泉 南洲館に到着しました。車からおりると、ふわ~っ硫黄の良い香りが立ち込めています。
こちらは建物側から撮影した写真です。
お庭の駐車場のほかに、道路反対側にも駐車場があります。
入浴するにはどこへ向かったらよいのかな?
分からずウロウロしていると、スタッフさんが声をかけてくださいました。^^
(受付は階段の突き当りの左に向かって10メートルほど歩いた場所にあります。)
南洲館には「竹の湯」「桜の湯」「蒸し湯」の3つの源泉があります。
スタッフさんにお話を伺うと、まず「竹の湯」に入浴してから、「桜の湯」に入浴するのがおススメだそうです。
残念ながら「蒸し湯」(天然サウナ)は、かかり湯が時季的に出ないので、入浴できないということでした。
右側の建物が受付で、左側の石畳の道を下りていくと「竹の湯」です。
受付に向かうと、オーナーさんがいらっしゃいました。とても優しくて親切な方でした。
大きくて元気なワンちゃんもお出迎えしてくれました。
入浴料ですが、温泉1か所を入浴する場合は300円、2か所を入浴する場合は550円、3か所を入浴する場合は700円です。
ここで1つ注意してほしいのが南洲館の営業時間です。
私は事前にインターネットで営業時間を確認したときには、営業時間が08:30になっていたので、08:30に訪問しました。
しかし、オーナーさんによると、朝は宿泊客の方々に朝ごはんを準備するので忙しく、立寄り湯を楽しみたい場合は10時以降に来て欲しいとのことでした。
今回はご厚意で08:30に入浴させていただきましたが、立ち寄り湯を楽しむ方は10時以降に来るようにしてくださいね。^^
竹の湯
まずは、「竹の湯」に向かいました!
建物は木々に囲まれていて、後には山が迫り、なんとも『秘湯』という感じがします。
脱衣場にコインロッカーはありませんが、あらかじめ先ほどの受付で貴重品を預かっていただけます。
標高が高い山の中のせいか、服を脱ぐと、とっても寒いです!(脱衣場に特に暖房器具はないのでご注意ください。)
ささ、早くお風呂に入りましょう!
どんなお湯なのかなあ。ワクワクしながら、扉を開けます!
扉をあけると、とても強い硫黄の香りにビックリ!温泉好きにはたまりません!
ちょうど他のお客さんもなく、貸し切り状態でした。ラッキー!
お風呂にはシャンプーやせっけんなどのアメニティは一切ないので、自分で用意する必要があります。
お湯はけっこう熱めです!(源泉は90度あり、加水して調整されています。)
切り傷などの外傷、リュウマチ、神経痛、関節痛に効能があります。
西郷隆盛は、皮膚病の治療のために、鹿児島県内のさまざまな温泉に足を運んでいます。
きっとこの竹の湯につかって皮膚病を癒したいと思ったのでしょうね。
竹の湯は、美肌効果も高いようです!
竹の湯の泉質は、明礬緑礬(みょうばんりょくばん)泉で、通称ドロ湯とも呼ばれます。
風呂の底には滑らかな泥が沈殿しています。
湯船に入ると、お湯なのかで泥が煙のように舞い上がります。
お湯は口に入るとレモンのように酸っぱく、目に入ると少し染みます(飲めませんのでご注意を!)。
後で知ったのですが、このお湯は、鹿児島県内で最も強い酸性のお湯です。
特に冬場はお湯の量が少なくなるため泥が多くなり、酸性が強くなります。肌の弱い方、病中・病後の方、体調不良の方は入浴を控えたほうがよいそうです。
小さいお子さんも熱すぎるので控えたほうがよいかも、と思いました。
脱衣場の注意書きに「一人での長時間の入浴は絶対にしないでください」と書いてあるのが印象的でした。
お風呂の雰囲気をお伝えしたいので、動画も撮影してきました!
お風呂から上がると身体が芯からホッコリ温まっているのを感じました。
桜湯
竹の湯を楽しんだ後は、もう一つの温泉「桜湯」に向かいました。
1日に2度も温泉を楽しむなんて、なんともぜいたくです。しかも、たったの550円なのでお得感も満点です!
こちらの更衣室にもロッカーはありません。
桜湯にも専用受付はないので、料金を支払った受付で貴重品を預かってもらえます。
こちらにはドライヤーとせっけんが置いてありました(シャンプー、リンス等はなし)。
またもや貸切状態!今日はとってもラッキーです!
足をつけると、湯の花がフワッと舞い上がり、幸せな気持ちになりました。
桜湯の泉質は硫黄泉で、胃腸病と神経痛に効能があります。
「竹の湯」と比べると、お湯は泥のような感じはなく、スッキリしています。
また、硫黄の香りも弱く、温度も低めでした。(源泉61度を加水してあります。)
こちらのお湯なら、小さいお子さんやご高齢の方も入浴しやすいと思います。
お湯がコポコポと静かに流れていて、遠くに小鳥のさえずりが聞こえてきます。
・・・これは、かなり、リラックスできますよ!
天井を見上げてボーッとしていると、日常の嫌なことも忘れてしまえそうです。
西郷隆盛が1か月も滞在したくなった気持ちが分かった気がしました。
桜湯の動画を撮影してきたので、ぜひご覧ください!
時間がたつのを忘れるほど長い時間(1時間近く)入浴してしまいました。^^
蒸し風呂(蒸し湯)
「蒸し湯」は「桜湯」のすぐ隣りにありますよ。^^
「蒸し湯」の建物の横には「南洲翁遊猟之地」の石碑があります。
ちなみに、南洲とは西郷隆盛のペンネームです。
今回は入浴しませんでしたが、「蒸し湯」をご紹介します。
「蒸し湯」は温泉の蒸気を利用した天然のサウナです。
この日は、かかり湯が出ないために利用ができませんでした。
(下の写真で「頭上注意」と書かれた扉の向こうにサウナ室があります。)
「蒸し湯」のすぐ近くには、九州最大の噴気口「栗野岳八幡大地獄」があります。(広さは約2ヘクタールもあります!)
「蒸し湯」は、八幡大地獄の蒸気(約50度)を利用した温泉で、喘息、神経痛に効能があるようですよ!
なお、「蒸し湯」横の階段を上っていくと、歩いて2~3で栗野岳八幡大地獄を見学できます。
食べていみたい!名物・地獄蒸し!
ここではニワトリを丸ごと1羽蒸した「地獄蒸し鶏」が有名です。
調味料は一切使わず、温泉の蒸気だけで約2時間ほど蒸したニワトリは、とってもジューシー!
予約必須なので、ご注意を!
私がきた時期は、ちょうどお正月が終わって間もないためニワトリの仕入れが少なく、食べることができませんでした・・・。(´;ω;`)
蒸し鶏を食べてみたい方は、事前にきちんと確認してから南洲館に行きましょう!
(JR栗野駅内にある栗太郎館でも数量限定で販売されています。)
次回は「蒸し湯」と「地獄蒸し」を楽しむためにリベンジ・レポートをします!
ぜひお楽しみに!
栗野岳温泉南洲館の営業情報
アクセス
- バス…いきいきセンターくりの郷ふるさとバス停から約20分
- 車…鹿児島空港から高速道路を経由し栗野インターで下車。約で下車。約50分。
- タクシー…JR栗野駅から車で約20分
電話
0995-74-3511
宿泊
15:00-翌日10:00
- 1泊2食付…10,000-12,000円/人 ※税別
- 1泊朝食付…7,000円/人(土日祝日除く) ※税別
宿泊予約
休館日
不定休
住所
姶良郡湧水町木場6357
地図
近くのランチスポット
お気軽カフェ食堂「コッコネロ」
イタリアンのランチをお手軽なお値段で楽しめます!
近くの観光スポット
霧島山麓丸池湧水
日本名水百選に選ばれています。水の透明度に感動します!
霧島アートの森
芸術に関心のある方におススメです!
鹿児島おすすめ温泉特集
鹿児島の魅力的な温泉スポットをまとめました!