島津久光は西郷どんを「軍賦役(ぐんぷやく」」に命じました。
軍賦役とは、いわゆる軍隊の最高司令官です。
今まで優しくて素直な性格だった西郷どんですが、今後は大勢の人間の命を奪う残酷な判断をしていかねばならないのでしょうか・・・。
前回のレポートはこちら!
CONTENTS
桂小五郎の登場
前回から慶喜の屋敷の前をうろうろしていたホームレスは、長州藩士・桂小五郎でした。
桂小五郎は、西郷どんと同じく、民を一番に考えるタイプの人でしたね。
桂小五郎は「薩長同盟」成立に貢献し、明治政府では「廃藩置県」などに力を尽くしました。
桂小五郎は西郷どん、大久保利通と並んで、「維新の三傑(さんけつ)」と呼ばれています。
壊れていく慶喜
前回、腹心だった平岡円四郎が何者かによって殺されていました。
なんと、暗殺者は慶喜の故郷・水戸藩の者でした・・・。
故郷に裏切られたことは、慶喜にとって相当なダメージだったに違いありません。
極度な人間不信に陥っていて、見ていてかわいそうでした・・・。
前回は西郷どんにぎこちなく微笑んでいましたが、慶喜は西郷どんすら信じられないのでしょうか。
「西郷さんを裏切らないでくださいね。」
そう言ったふきの言葉は慶喜には届いているのかいないのか…。
八月十八日の政変
幕末は「公武合体派」と「尊王攘夷派」が争いました。
公武合体派とは「朝廷と幕府が協力して政治を行うべし」という考えを持つ人たちで、薩摩藩や会津藩が有名です。
一方、尊王攘夷派とは「天皇中心の政治体制にして外国を追放すべし」という考えで、長州藩は代表的な尊王攘夷派でした。
長州藩は外国船に砲撃を行いましたが、ほかの藩は長州藩に同調しませんでした。
長州藩は幕府が嫌でも攘夷の立場になるよう天皇に命令させる計画を考えます。
当時の天皇(孝明天皇)は攘夷の立場をとっていましたが、長州藩ほど過激な考えではなかったため、薩摩藩や会津藩などに命じて長州藩を京から追い出しました。
新選組は勢力挽回をねらう長州藩が京を焼いて、一橋慶喜を暗殺し、孝明天皇を長州に連れ去る計画を事前に察知。
これを未然に防ぐために長州藩士の集まる池田屋を襲撃しました!
禁門の変
池田谷事件によって長州藩士は9名も亡くなりました。
これに怒った長州藩は2千人の兵で京都に進軍!
天皇の御所を中心に激しい戦いが繰り広げられました。
西郷どんは、あくまで天皇を守ることを第一として、桂小五郎を信じ、戦争を避けようとしてきました。
しかし、ついに天皇から出陣の命令が下り参戦します。
「出陣じゃ!」
西郷どんの目が今までと違う鋭さを帯びていましたね!
「薩摩隼人の底力を存分に天下に示せ!」
よく考えたら、大河ドラマ『西郷どん』が放送されて、初めての西郷どんの戦争のシーンでした。
もちろん戦争は良くないことですが、鹿児島県人としてこの言葉はカッコよくてシビれました!
人斬り半次郎こと、中村半次郎の登場!!
第3話と第4話で少年だった中村半次郎が美しい青年になって登場しましたね!
貧乏な武士の家に生まれた少年は、さらに剣の腕を磨いていました。しずくが屋根から地面に落ちるまでに、3回も抜刀できるなんて、すごい!
久しぶりに西郷どんと再会しましたが、助けてもらった恩をずっと忘れなかったようです。
再会する二人の描写が、島津斉彬公と若き日の西郷どんに重なって見えました。^^
ちなみに、鹿児島市吉野町には、中村半次郎の誕生地の史跡があります。
川路利良
中村半次郎と一緒に、川路利良(かわじ としよし)が登場しましたね。
禁門の変では、長州藩の大将・来島又兵衛(長州力)を狙撃し、薩摩藩を勝利に導きました!
川路利良は後に大警視(現在の「警視総監」、警察で一番偉い人)となった方です。
あらすじ&感想特集(まとめ)
第1話から感想レポートを地元目線で書いています。
西郷隆盛特集
西郷どんの盛り上がっている鹿児島の観光スポットをご紹介!
豆知識☆ちょこっと鹿児島弁講座( ..)φメモメモ
せっかくなので、薩摩弁を5つご紹介します♪
・「ヨカニセ」⇒「ハンサム、イケメン」
・「あけてんくれてん」⇒「明けても暮れても」
・「がいたくっ」⇒「叱り散らす」
・「さいもかいも」⇒「何としても」
・「だいでんかいでん」⇒「誰でも彼でも」
いかがでしたか?読み方としては、語尾を上げるのがポイントです。
次回も大河ドラマ「西郷どん」の劇中に登場するかもしれないし、しないかもしれない薩摩弁をご紹介しますので、楽しみにしていてくださいね!