鹿屋市には初代天皇の御父君と御母君が眠る「吾平山陵」があります。まさに「日本の父と母の魂が眠る場所」とも言えますね。
ここは神聖な空気にに包まれていて、パワースポットとしても有名な場所です。
大隅の大自然に囲まれた吾平山上陵の清々しい空気に浴し、心が洗われるような気持ちがします!
CONTENTS
吾平山上陵の歴史と初代神武天皇
古い書物(古事記や日本書紀)によれば、皇室の祖神である天照大神(アマテラス)の命を受け、ニニギノミコト(アマテラスの孫)が日本の地に降り立ち、日本の統治を始めました。
ニニギノミコト、ヒコホホデデノミコト、ウガヤフキアエズノミコト(初代天皇の父)が統治していた時代は神代三代といわれます。
鹿児島には(諸説ありますが)これら三柱の神々の御陵(お墓)があります。
神武天皇とこれらの神様の関係を表にまとめると、こんな感じになります。
曽祖父・天津日高彦火瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)
祖父・天津日高彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)
父・天津日高彦波瀲武鸕鷀草葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)
- 主に祭られている神社…鵜戸神宮(宮崎県日南市)
- 御陵(お墓)…吾平山上陵(鹿屋市)
鹿児島県の鹿屋市には、神武天皇の御父君にあたるウガヤフキアエズノミコトと御母君にあたるタマヨリビメ(玉依姫)が祭られている「吾平山上陵」があります。
吾平山陵の神様とご利益
吾平山上陵には次の神様が眠っていらっしゃいます。
ウガヤフキアエズ
ウガヤフキアエズは初代天皇(神武天皇)の父君です。
山の神ヒコホホデミ(山幸彦)と海神の娘・豊玉姫の間に生まれた、山と海の両方の霊力を持つ偉大な神様です。
ウガヤフキアエズという名前は、母の豊玉姫が出産するとき、産屋(うぶや)の屋根の茅(かや)を葺(ふ)き終わらないうちに生まれたことに由来しています。
農業の神様として有名で、夫婦和合・子宝安産・延命長寿などのご利益で有名です。
玉依姫(タマヨリビメ)
タマヨリビメは初代天皇の母君です。
豊玉姫の妹にあたり、豊玉姫がウガヤフキアエズ命を出産し、海の世界に帰った後は、ウガヤフキアエズ命を育てました。
甥に当たるウガヤフキアエズ命と結婚し、4人の子どもをもうけ、そのうち一人が神武天皇となりました。
タマヨリビメは、子宝安産・豊作豊漁・商売繁盛などのご利益で有名です。
パワースポット「吾平山陵」を参拝
大隅半島のおよそ中心の山の中にある吾平山上陵。
すぐ近くには大隅広域公園があり、親子連れの姿を見かけましたが、
吾平山上陵には人影がなく、川のせせらぎと木々が風で揺れる音と野鳥の声しか聞こえませんでした。
こちらが参道の入口です。
深い緑と澄んだ空気に包まれて、身が清められる気持ちがしました。
御陵までは入口から約500mほどあります。
ベビーカーを持参していたのですが、車輪が砂利道にめり込み、動かすことができずに背負うことになりました。
子連れで参拝される方はご注意くださいね。
入口近くに行幸記念碑がありました。
天皇陛下もご自身の祖神が眠る場所を参拝されているのですね。
砂利道を少し進むと、橋が見えてきます。
橋の上から川を撮影しました。人の手の入っていない自然が広がっています。
少し朽ちかけた板に「宮内庁管轄」と書かれています。
しんとした静かな森の中で、この標識。すこし緊張しました(;´・ω・)
二つ目の橋を渡ります。
3つ目の橋を渡ります。
木漏れ日の中を美しい清流が流れています。
杉の林が空に向かって高く梢を伸ばしています。更に歩いていきます。
参道が続きます。辺りは静まりかえっていて、鳥たちのさえずりと、自分たちの歩く音しか聞こえません。
吾平山上陵の自然の中に身をおくと、とても心地よいです。
まるで伊勢神宮みたい
歩みを進めていると、伊勢神宮の内宮を思い出しました。
五十鈴川のせせらぎに出迎えられ、橋を渡り、
五十鈴川の川べりで手を清め、
舗装されてた砂利道をひたすら進むと内宮の拝殿が見えてくるのは、ご存じの方も多いと思います。
吾平山陵は伊勢神宮の内宮にとてもよく似ていました。
後から知ったのですが、吾平山上陵は『小伊勢』と呼ばれているそうです。
川へ降りることができる階段があります。
こちらで心と体を清めます。
水がとても透き通っています。
川の上流に顔を向けると…、おや、何か見えます!
よく見ると、細い橋と鳥居が見えます!
さらに道をすすんでみましょう。
こちらは社務所のようですが、人気はありません。
最深部には広場があります。
鳥居と洞窟が見えます。
吾平山上陵の入口にある説明書によると、洞窟(鵜戸窟)の中には2基があり、大きいほうがウガヤフキアエズノミコト、小さいほうがタマヨリビメの御陵とされています。
御陵へは石橋がかかっていますが、立ち入り禁止となっているため、渡ることはできません。
対岸から手を合わせ祈りを捧げます。
おススメの参拝時期
お正月にはたくさんの初詣客でにぎわいます。
3月下旬~4月上旬には桜が、11月中旬~12月上旬は紅葉がきれいです。
吾平山陵の御朱印情報
社務所には人気がなく、御朱印をいただくことができませんでした。
どうやら午前中は人がいらっしゃったそうです。
(2018年11月27日追記)
鹿屋市に御朱印の有無について伺ったところ、次のような回答をいただきました。
残念ながら現在のところ御朱印は無いようです。
お問合せいただきました標記件につきまして確認したところ、吾平
山上陵において御朱印は現在されていないそうです。
以前はされていたそうです。機会がありましたら、このような問合せ・要望がありましたことを吾平山上陵の担当者にお伝えしたいと 思います。
吾平山上陵の動画
神秘的な雰囲気を伝えたいと思い、動画を撮影してきましたので、ぜひご覧ください。^^
吾平山上陵の観光情報
アクセス
- 垂水フェリーターミナルから、車で約1時間。無料駐車場あり。
- 大隅縦貫道「笠之原IC」から、車で約30分。
開園時間
8:30-17:00
休園日
なし
電話
0994-58-7291
住所
鹿児島県鹿屋市吾平町上名
地図
初代天皇の父母を祭る聖域
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