鹿児島県姶良市の精矛(くわしほこ)神社のご紹介です。
最強の戦国武将・島津義弘公を祭っています。
大河ドラマ「西郷どん」のオープニングのロケ撮影も行われた場所です。
CONTENTS
精矛神社を参拝
桜が美しく咲く4月上旬に参拝にきました。^^
精矛神社の鳥居
神社というと華やかな赤い鳥居が一般的ですが、精矛神社の鳥居は戦国大名を祭るにふさわしい力強い素朴な石造りの鳥居でした。
写真の右側に無料駐車場とトイレがあります。
精矛神社の主祭神
精矛神社は薩摩藩の礎を築いた戦国大名・島津義弘を「精矛厳健雄命(くわしほこいずたけをのみこと)」として祭っています。
島津義弘は島津家第17第当主で、1535年8月21日に現在の鹿児島県日置市で生まれました。
下の写真の島津義弘像は、JR伊集院駅(日置市伊集院町)にあります。
朝鮮出兵
島津義弘は文禄・慶長の役(1592年~1597年)で、朝鮮出兵に参加しました。
朝鮮出兵において、島津義弘は数々の武勲を挙げ、朝鮮兵に恐れられました。
途中、絶体絶命のピンチに陥りますが、島津家の守護神であるお稲荷様が救ってくれたというエピソードがあります。
勇敢な武将としての一面の他、一般の兵卒と並んで食事をしたり、戦場でも故郷にいる妻にラブレターを書くという人間らしい一面もあり、人気のある大名です。
また、島津義弘は朝鮮半島に滞在中、時刻とともにネコの目の瞳孔が変化するのを利用して、猫を時計代わりに連れていました。
7匹の猫を連れて行きましたが、そのうち2匹が生還しました。
亡くなった猫は仙巌園の猫神社に祭られています。
関ヶ原の戦い
島津義弘は66歳のとき、関ヶ原の戦い(1600年)では西軍として参加しましたが、徳川家康の率いる東軍に敗れました。
周囲を敵に囲まれて孤立した絶望的な状況の中、島津義弘は徳川家康の本陣に向かい突撃を敢行し、そのまま戦場を離脱します。
迫る東軍の追っ手から逃げ切るため、何人ずつか留まって死ぬまで戦い、それが全滅すると再び足留め隊を残すという壮絶な戦法をとりました。
この退却戦は「島津の退き口」として今でも有名なエピソードになっています。
関ヶ原の戦いの後、部下たちは島津義弘にはやく薩摩に帰るよう勧めましたが、大阪城に人質にとられている妻子を取り戻すまでは帰らなかったという、家族愛にあふれた一面もあります。
島津義弘の最後
1619(元和5年)年7月21日、島津義弘は当時にしてはかなり長寿で86歳で鹿児島の加治木屋形にて亡くなりました。
遺体は歴代の島津氏の眠る福昌寺に埋葬され、加治木本誓寺(姶良市)と伊集院妙円寺(日置市)で祀られました。
明治時代になると、廃仏毀釈で次々と本誓寺は無くなりましたが、加治木町日木山に社殿が造営され、精矛神社となりました。
1918年(大正7年)、島津義弘公の没後300年祭に当たり、島津義弘公の別荘跡地に社殿が移され、現在の精矛神社になりました。
ぜひ大河ドラマに!(≧▽≦)
戦国大名としても名高く、愛にあふれる人物だった島津義弘。
鹿児島では、戦国武将として名高い島津義弘を大河ドラマの主役に誘致しようという動きが盛んになっています。
きっと面白い大河ドラマになるでしょうね!楽しみです。
本殿への階段
歴史を感じさせる石灯籠です。
よく見ると、島津家の家紋である「丸に十の字」が刻まれています。
古い歴史を感じさせる鳥居と新しい命の息吹を感じさせる桜のコントラストが美しいです。
拝殿が見えてきました!
精矛神社の手水舎
お参りする前に、手と体を清めます。
精矛神社の境内の様子
精矛神社は、1869年(明治2年)に現在の鹿児島県立加治木高等学校、柁城小学校の敷地の場所に造営されましたが、1918年(大正7年)に、没後300年にあたって、現在地に新に移されました。
しっかりとした木造の建物で、堂々と建っています。
境内の入口にも、丸に十字の文が彫られた立派な石灯篭がありました。
本殿の横には立派なクスノキがありました。
清々しい風が、爽やかに境内を吹き抜けます。気持ちいい!(*´ω`*)
御神木の隣にはこぢんまりとしたお社が建っていました。
どなたを祀ってあるのかなど、詳細な案内板はありませんでした。義弘公の御正室でしょうか…?
境内左側に授与所があります。しかしこの日は、参拝客が多い休日でしたが、どなたも窓口にはいらっしゃいませんでした。
社務所も境内の近くにありましたが、人の気配がありませんでした(´・ω・`)。
朝鮮から持ち帰った石臼
この大きな二つの石は、文禄・慶弔の役で朝鮮半島から持ち帰られた石臼(いしうす)です。
日本から朝鮮半島に行くときは、船は兵士、武器、馬、食料などで重くなっていますが、帰りは船の重量が軽くなるため、船のバランスが不安定になってしまいます。
そこで、この石臼などを船底に置いて、船を安定させたと伝えられています。
西郷どんのロケ地
精矛神社は大河ドラマ「西郷どん」のオープニングで登場します。
また、第1話では、西郷隆盛が少年時代に「妙円寺詣り」に参加したときに登場しました。
精矛神社の境内に、撮影風景のパネルが展示されていました。^^
大河ドラマ「西郷どん」が放送中ということもあって、次々と参拝客が神社を訪れていました。
精矛神社の御朱印
残念ながら、私たちが参拝したときは御朱印をいただくことは出来ませんでした。
以下の月祭のときにはいただくことが出来るようなので、御朱印をご希望される方は、事前に神社に確認されることをおススメします。
- 4月 木崎原合戦供養祭
- 7月 六月灯
- 7月21日 島津義弘公ご命日祭
- 9月 十五夜
- 10月 泗川合戦合戦供養祭
- 10月 関ヶ原合戦供養祭
- 11月 義弘公奉賛弓道大会・義弘公奉賛剣道大会
感想
自然のなかに佇む静かなパワースポットです。
参拝していると心がスーッと静かに落ち着いてリラックスするのを感じます。
大河ドラマ「西郷どん」が放送中のときに参拝したこともあり、たくさんの人が訪れていました。
島津義弘公は関ケ原の戦いでの敵中突破や、文禄・慶長の役などで数々の武勲を挙げた戦国大名です。
戦国時代に関心のある方は、ぜひ参拝してみてはいかがでしょうか?
精矛神社の観光情報
アクセス
鹿児島市から車で約40分。加治木ICから車で約5分。無料駐車場あり。
電話
0995-62-5716
ホームページ
住所
鹿児島県姶良市加治木町日木山311
地図
島津義弘を祭る神社
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