龍門司坂は、鹿児島県姶良市にある国指定の史跡です。
薩摩藩の時代に街道「大口筋」の一部として使用されていました。
西南戦争(1877年)で西郷隆盛の率いる薩軍が使用したことで有名ですが、歴代の大河ドラマ「西郷どん」などのロケ地としても有名ですよ。^^
CONTENTS
読み方
「たつもんじざか」と読みます。
龍門司坂の歴史
龍門司坂は、寛永12年(1635年)、この辺りを支配していた加治木島津家によって建設がはじめられ、その約100年後に完成しました。
石は隣の樋ノ迫山から切り出されたと伝えられ、石切り場には第24代当主・島津重年の祠(ほこら)が残されています。
江戸時代の間、龍門司坂は人々・物流・情報・技術が往来する場所として、とても重要な役割を果たしました。
明治10年(1877年)2月、西郷隆盛の率いる薩軍(総勢6千人)は、大勢の人々に見送られて、この龍門司坂を歩き、熊本へ向かっていきました。
度重なる敗戦を重ね、西郷たちが鹿児島に戻ってきたとき、この道を歩いて戦地に向かった戦士たちのほとんどは、ふるさとに戻ることはありませんでした・・・。
1996年(平成8年)文化庁が「歴史の道百選」に選定しました。
龍門司坂に到着!
龍門司坂は、鹿児島県姶良市にあります。九州自動車道を降りて、車で約5分ほどの場所にあります。
あいにくの雨天でしたが、近くの無料駐車場に車をとめて、歩いてみることにしました!
写真のすぐ左奥に龍門司坂への入口があります。
龍門司坂を歩いてみよう!
こちらが龍門司坂の入り口です。
もともと龍門司坂は、1500メートルほどの長さがありましたが、長さは現在は486メートル残っています。
足場が悪いためか、無料で杖が貸し出されています。
薩軍の行進をイメージしながら、龍門司坂を少し歩いてみることにしました。
すぐ隣りには民家があります。
「明治維新をやり直そう!」
そんな強い意志を抱いて、薩軍の兵士たちは歩いたのでしょうか・・・。
苔むした情緒ある石畳が、竹と杉の林のなかに続いています。まるで昔にタイムスリップしたような感覚になります!
私が龍門司坂にきたときは、小雨が降っていたため、地面が濡れていました。石畳がツルツルしてすべりやすく、とても危なかったです。
石畳のデコボコも激しいので、足をくじいたりしないように、龍門司坂を歩くときは、動きやすい運動靴できたほうがいいですよ!
森の中に入ると、けっこう急な坂が続きます。
西郷さんたちも、同じ道を歩いたかと思うと、彼らの体力を尊敬してしまいました。
運動不足で息があがってしまったため、私は100メートルくらいしか歩きませんでした。情けない・・・。
ぜひ天気の良い日に、また龍門司坂に来て歩いてみたいです。^^
NHK大河ドラマのロケ地
今まで龍門司坂は、いくつかの大河ドラマのロケ地としても使用されています。
- 翔ぶが如く(1990年)
- 篤姫(2008年)
- 龍馬伝(2010年)
- 西郷どん(2018年)
今日の西郷どん。@龍門司坂 pic.twitter.com/2yxv0DWr8V
— 鈴木亮平 (@ryoheiheisuzuki) 2017年8月31日
龍門司坂の観光情報
アクセス
- 車…九州自動車道(加治木IC)から車で約5分。鹿児島市内から車で約45分。
- JR…JR加治木駅から徒歩約20分
駐車場
入り口の道路向かい側に、龍門滝の無料駐車場あり。
住所
姶良市加治木町木田5088-1
地図
西郷隆盛と薩軍が西南戦争へ向かった道