指宿市開聞にある興玉(おきたま)神社のご紹介です。
地元では九玉(くだま)神社の通称で親しまれています。
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アクセス&駐車場情報
車の場合、鹿児島市から車で約1時間半、JR指宿駅から約20分かかります。
徒歩の場合、JR開聞駅が最寄り駅で、歩いて25分かかります。
興玉神社は、のどかな田んぼに囲まれた「児童館」の庭に立っています。
平日に参拝されるときは、児童館の開館日ですので、車を駐車するときは職員さんにひと声かけたほうが良いでしょう。
鳥居
鳥居の後ろには大きな楠木(くすのき)が立っています。その大きさに神聖さを感じずにはいられません。
社殿
社殿は児童館の庭を走る子どもたちを優しく見守るように建っています。
神社の歴史
興玉神社は開聞宮(枚聞神社)の末社です。
興玉神社がいつ建てられたのかは不明ですが、江戸時代の元禄(1688~1704年)の神社調べによると「九玉大明神」と記されていて名前を確認できます。
戦国時代、興玉神社のある地域(開聞、指宿、頴娃)は、頴娃(えい)氏という一族が支配していました。
興玉神社には、江戸時代の棟礼(むなふだ)が5枚残っています。
最も古いのは,天文5年(1536)12月20日と記された棟礼です。
これは頴娃氏第4代兼洪の時代のもので、頴娃氏の延命(長生き)、子孫繁昌、武運長久(戦に勝つ運命が長く続くこと)・郡内安全(領土の安全)の祈願などが記されています。
地元の歴史とふかい関わりのある神社ですね。
祭神
興玉神社ではどのような神様が祭られているのでしょうか?
大日霎貴命(オオヒラメムチノミコト)
大日霎貴命(オオヒラメムチノミコト)は、最高神である天照大神(アマテラス)の別名です。
すべての命にとって不可欠な「太陽」の女神です。アマテラスは現在まで続く天皇家の祖先(祖神)とされています。
弟のスサノオが天界で暴れたことに心を痛めたアマテラスは岩穴に引きこもってしまいます。
太陽神がいなくなったことで世界は真っ暗になり邪悪がはびこりました。
そこで、ほかの神々が岩穴の前で宴(うたげ)を開いて、宴の様子をチラッと見ようとしたアマテラスを岩穴から引き出し、世界に太陽が戻りました。
この「天岩戸」伝説はとても有名です。
アマテラスは「国土安泰」「開運」「勝運」などのご利益で有名です。
事代主神(コトシロヌシカミ)
大国主命(オオクニヌシ)の子どもにあたる神様です。
最高神アマテラスは地上を支配していた大国主命(オオクニヌシ)に地上を譲るように要求しました。
大国主の子どもたちは地上を譲ることに反対し争いましたが、最終的にはコトシロヌシが賛成して、平和的に「国譲り」が行われました。
コトシロヌシは、「商売繁昌」「豊漁」「金運上昇」などのご利益で有名です。
猿田彦大神(サルタヒコオオカミ)
最高神アマテラスの孫に瓊瓊杵尊(ニニギ)という神様がいました。
アマテラスはニニギに命令し、天界から地上界に降りさせ地上を統治させました。
そのときニニギを地上まで道案内したガイド役の神様が猿田彦命(サルタヒコ)です。
サルタヒコは「導きの神様」として有名で、「交通安全」や「縁結び」などのご利益で有名です。
各種参拝情報
住所
指宿市開聞仙田2420
地図
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