鹿児島県内では有名な郷土菓子のご紹介です。
姶良市加治木では、江戸中期から造られているお菓子・加治木饅頭(かじきまんじゅう)があります。
饅頭の中に小豆などの餡(あん)が入っているシンプルなお菓子ですが、とても美味しいですよ!
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鹿児島県姶良市のお菓子・加治木饅頭
加治木饅頭の歴史ですが、桂庵玄樹という禅僧が中国(明)に留学したときに作り方を学び、戦国大名として大活躍した第17代島津家当主・義弘が、関ヶ原の戦いの後、1605~1606年、隠居して加治木に館(やかた)を建てるとき、館の堀にかける橋の工事中に作業員にお茶うけとして振舞ったのが加治木饅頭の始まりとされています。(「加治木風土記」より)
なお、姶良市加治木には島津義弘公を祭る「精矛(くわしほこ)神社」があります。
加治木饅頭は、小麦粉・甘酒・砂糖・小豆などを原料としたシンプルなお饅頭です。
一般的なお饅頭より小ぶりで食べやすいので、ドライブのおやつなどに良いですよ♪
加治木饅頭の色は白が普通ですが、最近はお店によって緑(ヨモギ)、紫(サツマイモ)、赤(ニンジン)などの様々な色も登場しています。
この加治木饅頭ですが、鹿児島空港やJR鹿児島中央駅などの売店ではほとんど見かけられません。
これは加治木饅頭が出来たてホカホカを提供するのが特徴だからです。
姶良市加治木町では国道10号線沿いに加治木饅頭のお店7店(ざおう堂、龍門道、新道屋、岡田商店、堂免堂、美坂饅頭屋、秀月)があり、各店は独自の製法で加治木饅頭を作っています。
加治木周辺をドライブするときは、これらのお店に立ち寄って、ぜひ立ち寄って食べていただきたいです。^^
秀月
加治木饅頭で有名な7店のうち、「秀月」で加治木饅頭を買うことにしました。
お店の外観に歴史を感じます。
加治木饅頭の種類ですが、次のとおりとなっていました。値段がとっても安いです!
- よもぎつぶあん 80円
- 紫イモあん 80円
- ウグイスあん 80円
- 小豆つぶあん 80円
- 小豆こしあん 80円
こちらのお店の特長は、自家製の甘酒を使って製造している点と、他のお店にはない、うぐいす餡の加治木饅頭を製造販売している点です!
今回は、残念ながらうぐいす餡入りと紫いも餡入りは売り切れていました(;ω;)
くも合戦の街・加治木町
お店の中にクモが描かれた垂れ幕がありました。
姶良市加治木町では、毎年6月にクモを戦わせるクモ相撲が行われます。
クモ相撲は、島津義久が文禄・慶長の役で朝鮮半島に出兵する際に、兵の士気を高めるために行われたのが始まりだという説があります。
クモ相撲では行司がつきます。
秀月の店長さんのお兄さんが以前は行司をされていたそうです^_^
加治木饅頭を食べよう!
さっそく買っていただくことにしました。
アツアツのホッカホカです♥
加治木饅頭は出来立てが一番!(*゚∀゚*)
早く食べたーい♫
「つぶあん」はモチモチふっくらした薄い生地の中に、粒のしっかりした甘いあんが入っています。
加治木饅頭は、冷めてしまったら皮がパサパサしてしまいます。私はいつも加治木饅頭が冷めてしまったら、一個ずつラップに包んで電子レンジで温めてからいただくのですが、その方法以外に、秀月の店長さんから『通な食べ方』を教えていただきました♫
「食べる前にフライパンでおせんべいのように固く焼いて食べるのが通の食べ方」だそうです☆
次回、また食べる機会があれば挑戦してみようと思います。╰(*´︶`*)
感想
加治木饅頭は地元・姶良市加治木町だけではなく、近隣の市町村でも人気のあるお菓子です。
あまりの人気のため、すぐ売り切れしてしまって、買うことができないこともよくあります。
お店によっては行列ができる所もあるそうです!
和菓子(特に小豆)が好きな方は、ぜひ食べていただきたいです。
せっかくの美味しい加治木饅頭ですが、県外ではあまり知られていないようなので、ぜひ観光客の方には(できればアツアツで☆)召し上がっていただきたい郷土銘菓です。
お店によって味に違いがあるそうなので、食べ比べてみるのも良いかもしれませんね!
秀月の加治木まんじゅう
アクセス
JR加治木駅から徒歩5分。
営業時間
08:30~売り切れまで
電話
0995-62-2802
住所
鹿児島県姶良市加治木町本町11
地図
地元名物のまんじゅう
近くのランチスポット
フィールナチュレワカ
ハンバーグなどが人気のレストランです!
近くの観光スポット
精矛神社
最強の武将・島津義弘公を祭る神社です!
龍門司坂
歴史ドラマの撮影が何度も行われた歴史ある街道です。
龍門の滝
大迫力の滝です!
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姶良市の人気観光スポット・グルメスポットなどをまとめました!