大河ドラマ西郷どん22話「偉大な兄 地ごろな弟」あらすじ&感想~地元鹿児島人のレポート!

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この記事は鹿児島地元人のララが書いています。

愛加那や菊次郎と涙の別れを交わし、西郷どんは薩摩藩に戻ってきました。

奄美大島で過ごした3年の間、西郷どんが知らない間に、日本は政局が大きく変わっていました。

 

タイトルの「地ごろ」とは鹿児島弁で「田舎者」の意味です。

今回、西郷どんは今の島津久光が「斉彬の器ではない」と言ったため、久光の大ヒンシュクを買ってしまいます。

果たして西郷どんは大丈夫なのでしょうか…?

 

今回は、兄へのコンプレックスに揺れる「二人の弟」に注目したいと思います!

今回は西郷どんが、すっごくカッコよかったですね!

 

前回の後追いレポ―トはこちら

 

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西郷どん、薩摩藩へ復帰!

美しくも切ない奄美大島編が終わりましたね。

西郷どんは南の美しい楽園に別れを告げ、「幕末」という時代の荒波に自分を投じていきます。

西郷どんの名前は「奄美大島に3年いたから」という理由で「大島三衛門」となりました。

このネーミングについて「まんまやないかい」と思いませんでしたか?(^^)

かえってストレート過ぎて、幕府の役人が怪しんでしまうのではないでしょうか?

 

西郷どんは薩摩藩に復帰して、さっそく薩摩藩の国父・久光に面会しました。

亡き兄・島津斉彬の遺志を継ぎ、兵を率いて上京するという久光。

しかし、久光にするどい指摘をしました。

それは、兄・斉彬と違い、久光はずっと薩摩藩で育ったため、他藩に協力する仲間が少ないということでした。

あなたも、このシーンでハラハラしてしまったのではないでしょうか?

実直な性格の西郷どん。やっぱり本音を曲げることはできず、ストレートに言ってしまいましたね。><

退室した後に、西郷どんと一蔵と話すシーンで「久光様はご自分の器が見えていない」とまで言い切ってしまいました。(そして、それを側近に聞かれていました!)

 

これを聞いた久光はカンカンに怒ります!

第20話で父の斉興(なりおき)からも、「お前は斉彬になれん!」と言われ劣等感に苛まれてきました。

久光の痛いところを、西郷どんはつついてしまったのです。

劇中では、久光が自分で「お前は私を『地ごろ』(田舎者)だと申すか?」と言いましたが、

実際には西郷どんは自分の口から「恐れながら地ごろでいらっしゃられます」と言ったそうです。

…勇気ありすぎて、もはや頭が下がるレベルです。

 

余談ですが、私は田舎出身の「地ごろ」なので思わず本音を出してしまうことが多いです。

こんな馬鹿正直タイプの人は社会で痛い目に遭いますよね。

言わないほうが却って物事がうまく進むコツだったりします。

今後、久光の怒りが西郷どんの活躍に暗い影を落とすことになりそうで心配です。

 

一蔵が西郷どんに「なんであんなこと言ったんだ!」と問い詰めましたが、西郷どんは「亡き殿(斉彬)なら、どのように言うか申したまでだ」と言い切ります。

第15話で斉彬から「今日からお前はわしになれ!」と言われたシーンを思い出しました!

今でも西郷どんを動かしている原動力は、島津斉彬公なんですね。

しかし、実際に兄ではない西郷どんが発する言葉は、残念ながら久光に届きませんでした!><

 

同じ郷中仲間で、西郷どんの復帰を祝う飲み会の席でも、きまずい雰囲気が流れていましたね…。

その席に、有馬新七が造士館の若者たちを連れて現れました。政(まつりごと)を朝廷に戻し、徳川幕府を倒すために上京すると伝えます。

なお、造士館は江戸後期に設立された薩摩藩の学校のことです。

有馬新七は久光の上京に反対した西郷どんを仲間に誘いますが、西郷どんは日本国内で血を流し合っては異国にチャンスを与えると諭します。

しかし、有馬新七は西郷どんを無視して、京都に行くことを決意してしまいました。

 

有馬新七としては、自分の弟が幕府の手によって2人も殺されています。

もし自分の肉親が殺されていたら、その恨みを晴らしたいと思わない家族はいないでしょう。

西郷どんの言うように、「今は策を練るとき」とジッと待つことは、有馬新七にとっては無理な選択だったのでしょう…!

 

久光にも思いは届けられず、同じ郷中仲間の有馬新七も理解してくれない。

「今の日本を強くしたい」その思いだけは、みんな一つのはずなのに…!

西郷どんはきっと悔しかったでしょうね!

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薩摩がついに動く!

久光は西郷どんの意見を無視して挙兵を決意しました。

西郷どんと村田新八に上京して薩摩の出兵をサポートする役割を命じ、下関に派遣します。

久光は「兄上、ついにこの時がきました…!」とつぶやいていました。

西郷どんは久光が「兄(斉彬)の姿を追い求めている」と一蔵に言っていましたが、まさにこの時の久光はそんな印象がしましたよね。

久光は西郷どんに命令には歯向かった場合は「島流しでは済まないぞ」と念を押していました。

 

一蔵は京都に向かおうとする有馬新七たちを必死に止めようとしました。

西郷どんが奄美大島にいる間、有馬新七は「斉興を殺す!」「幕府を倒す!」と血気に走っていましたが、一蔵は一貫してクールなポーカーフェースを貫いていました。

有馬新七たちに激しく怒鳴られても、表情ひとつ動かしませんでした。

「ああ、この人、政治家に向いてるな」と、感心すると同時に、少しガッカリしました。

しかし、なんと、一蔵は有馬新七たちの前で膝をつき、どうか思いとどまるよう、必死に説得します。

「俺たちは同じ郷中で幼いころから、見つめ合って成長した。なぜ敵にならなければいけないのか?」

その思いは届かなかったものの、世間体にこだわらず、日本のために潔く膝をつき説得しようとする一蔵の姿はかっこよかったです!(≧∇≦)

 

西郷どん命令に背く!

西郷どんと村田新八は下関の白石邸に到着しました。

なお、白石邸の白石正一郎は、月照上人や坂本龍馬とも交流が深かった人物です。

西郷どんは白石正一郎について、「温和で清廉・実直な人物」と評しています。

 

その白石邸で、西郷どんは倒幕の志士たちが薩摩の挙兵にタイミングを合わせて次々に京都へ集まって来ているという情報を得ます。

なんと、その中には、西郷どんの弟・信吾も含まれていうではありませんか!?

信吾は白石正一郎から30両も借りて、京都で薩摩藩の兵を受け入れる準備をしているとのこと。

 

こうなってはじっと下関で待機してなんかいられない西郷どん。

制止しようとする村田新八に「命をかけている相手を止めるためには、罰を恐れてはだめだ」と言い京都に行きます。

カッコいい台詞ですが、いかんせん命令無視です。

それでも付いていった村田新八は、心から西郷どんファンなんだな、と思いました。

 

京都に到着するなり、西郷どんは「おとよ」の熱いハグで迎えられました。(笑)

くれぐれも「西郷」と呼ばないようにと言われたばかりなのに、嬉しさのあまり、大きな声で「西郷はん」を連呼してしまいます。

西郷どんと村田新八にとっては命がけのハラハラするシーンですが、視聴者としては何ともチャーミングな演出で、ホッコリしました。^^

 

信吾は京都の「繁の屋」で白石から借りたお金を使って、ぜいたくに過ごしていました。

信吾は錦戸亮さんが演じていましたね!

西郷どんと信吾は実際に15歳も離れています。西郷どん役の鈴木亮平さんよりわずか1歳年下なので、今後どのように年が大きく離れた弟役を演じるのか楽しみです!

倒幕の志士たちの中で、信吾が上座に祭り上げられています。

しかし、それは「西郷信吾だから」ではなく、「西郷吉之助の弟だから」です。

 

信吾本人も、その虚しさをヒシヒシと感じているようでしたね。

信吾は芸妓のおゆうを必死で口説き落とそうとしましたが、

おゆうから「西郷どんは心が大きい。懐が深い。男がほれる男。」と言われ信吾の表情が曇ります。

なんだか、島津久光と西郷信吾は、それぞれ兄へ対して憧れとコンプレックスを感じている点で共通していますね。

まさにその時!

なんと兄・西郷どんがまさかの登場!おゆうの後ろに隠れる信吾がなんとも情けないです。><

 

逃げ出した弟・信吾の代わりに、おゆうへ丁寧に謝り、お金を支払おうとする西郷どん。

西郷どんの態度に「頭を下げるお侍さんは見たことない」とおゆうが驚いていました。

西郷どんは誰に対しても礼儀を欠かさないから素敵です!

いばりくさってなくて、謙虚な態度が素敵です。ぜひ見習いたいですね~。^^

だから、西郷どんを慕う人が多いのですね!

西郷どんは初対面にもかかわらず、おゆうの信頼を得て、有馬新七や信吾の居場所を突き止めることができました!

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熱過ぎる友情と偉大すぎる兄の背中!

「国父では変えられない。俺たちが変えるしかない。」

薩摩藩を脱藩し、京都の幕府勢力と戦おうとする有馬新七たち。

西郷どんは「腹を割って話し合おう」と、村田新八を連れて有馬新七たちの潜む屋敷に乗り込みました!

この熱いシーン、あなたもきっと胸が熱くなったのではないでしょうか!?

 

始まりましたよ!名付けて「必殺マンツーマン・ミーティング」!

西郷どんは「俺の命をお前たちに預けるために来た。死ぬ覚悟なら俺もできている!といって前に進み出ます。

膝とひざがぶつかり合いそうな距離で、二人は向かい合って座りました。

いったいどんな会話が始まるのか、私はハラハラして手に汗を握ってしまいました。

 

幕府を倒すことしか考えていない有馬新七たちと違い、西郷どんは更にその先を見ていました。

「幕府を倒しても誰が幕府の代わりをする?」

「命を預けてくれ。どうしてもやるなら、ここで俺を斬れ。」

しばしの沈黙の後、最近半ギレの表情だった有馬新七の顔がふっと和み、「分かった」とつぶやきました。

すぐに切られてもおかしくない状況の場所に、単身乗り込んで本音をぶつけに来た友の言葉を、どうして疑うことができるでしょうか!?

そして、二人で何度も肩をバンバンと強くたたき合ってました。

こんな友情、すっごく羨ましいです。

友達が間違ったことをしていても、命を張って留められる人はなかなかいないはずです。

二人が心から信頼し合っているからこそ、分かりあえたのですね。

 

しかし、西郷どんのカッコさは、これだけでは終わりません…。

熱い一日が終わり、宿で横になっている、西郷どん、信吾、村田新八。

ふと、西郷どんが呟きました、

「今日はすまんかった。いきなりぶん投げて。痛かったか。」

どこまで優しいんだ、この人は!

確かに暴力を振るったので謝らないといけないのは間違いないですが、西郷どんのように素直に謝れる人はなかなかいません。

命を張って働く兄の偉大さを目の当たりにし、そして、その大きな優しさに触れた信吾は、やっとで素直に本音を語り始めました。

「新八さんや有馬さんが羨ましい。俺は甲突川で鰻をとったこともないし、相撲をとったこともない。兄さんが立派すぎて、俺には眩しすぎる。」

「俺はそんな立派な人間ではない。俺の留守中、本当によく頑張ってくれた。苦労をかけたな。寂しい思いをさせて済まなかった。」

これを聞いて、心に響かず泣かない弟が、果たして世の中に果たしているでしょうか?

というか、こんな立派なお兄さんって存在するのだろうか?

信吾はきっと今まで以上に兄を尊敬し、これからも兄を支えていこうと決意したでしょうね!

 

信吾は後に従道(じゅうどう)と名前を改めます。

従道は明治政府では海軍軍人として初めて元帥となり、日本の軍事力の増強に大きく貢献した人物です。

兄・西郷どんと同じく、指揮官として有能で、部下の信望が厚い人物として知られています。

西郷どんの誕生地(鹿児島市加治屋町)には、西郷どんの石碑の横に、従道の石碑も寄り添うようにして建っています。

 

しかし、一方、下関では白石邸に到着した久光は、西郷どんが命令を無視して京都に行ったことを知り、激しく怒りました。

しかも、「亡き殿の背中を追っているだけで、器は兄には到底及ばない」と言っていたことをチクられてしまいました!

久光が「切腹だ!」と叫んでいます。

これは本当に大ピンチですよ…。西郷どんは大丈夫なのでしょうか…?

次回は見過ごすわけにはいけませんね!

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あらすじ&感想特集(まとめ)

 

西郷隆盛特集

 

豆知識☆ちょこっと鹿児島弁講座( ..)φメモメモ

せっかくなので、薩摩弁を5つご紹介します♪

・「よな?」⇒「良いな?」

・「さいもいもっ!」⇒「何がなんでも!」

・「たっちぎぃ済ますっで!」⇒「すぐに済ませるから!」

・「かぢぇむん」⇒「(ご飯の)おかず」

・「おっ」⇒「(ご飯の)汁物」

いかがでしたか?読み方としては、語尾を上げるのがポイントです。

次回も大河ドラマ「西郷どん」の劇中に登場するかもしれないし、しないかもしれない薩摩弁をご紹介しますので、楽しみにしていてくださいね!

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