新政府で、西郷どんと大久保が激突!
今まで無二の親友だった二人が、ついに分かれることになりました・・・。
見ていてとても切ない回でしたが、瑛太さん(大久保)の白熱した演技に感動いたしました!
前回のレポートはこちら!
CONTENTS
朝鮮使節、中止に!?
新政府の閣議で、西郷どんの朝鮮国への派遣をめぐり、西郷どんと大久保が対立しました!
居留民2千人を救うために西郷どんは単身で朝鮮に乗り込もうとしますが、大久保は「今はその時ではない」と主張します。
西郷どんは「単身乗り込んで相手を説得する」ことについてはプロです。
有馬新七の説得、長州征伐の中止、パークスの説得など、勇気と寛容な心で、相手を説得し成功を積み重ねてきました。
私の個人的な考えかもしれませんが、きっと西郷どんが朝鮮国に行ったら、朝鮮国すら説得してしまったような気がします。
天皇陛下が承認を得る直前だった西郷どんの朝鮮国派遣ですが、なんと大久保と岩倉具視が策略で潰しました。
ドラマ中で大久保は「今の新政府をぶっ壊したい」と言っていましたが・・・。
想像ですが、大久保は親友である西郷どんを殺されたくないから、朝鮮国への派遣を中止させたいという気持ちもあったのではないかと思います。
江藤新平や板垣退助は大久保のやり方に激怒しましたが、西郷どんは意外とあっさり退きましたね。
なぜ大久保と岩倉具視に反論しなかったのでしょうか?
天皇陛下が使節の派遣を中止したから、と言えばそれまでなのですが、ほかの理由もありあそうです。
まず、西郷どんが新政府に来たのは外ならぬ大久保の頼みがあったからですよね。
また、西郷どんは大久保を深く信用しています。これから西郷どんがいなくても大久保は新政府を担っていけるという信頼もあったのでしょう。
永遠の別れ
東京を去るときに西郷どんが大久保一蔵の自宅を訪れていました。
これもおゆうさんの二人が仲直りするきっかけを作るための粋な計らいだったのでしょう。
西郷どんが「俺を政府から追い出したかったのか?」と聞くと、大久保は「ああ」と目をそらしながら応えました。
大久保は西郷どんと目を合わせようとすらしません。
まるで氷のようにつめたい態度をとり続ける大久保に、西郷どんは今までと変わらない親友の表情で思いをぶつけます。
西郷どんは「ずっと腹を割って話し合ってきただろう!?こんなやりかたは好かん!なぜ直接言ってくれなかった?」と責めます。
西郷どんは、あくまで正々堂々と大久保と向かい合いたかったのですね。
しかし、それでも大久保は冷たい態度を崩しません。
「卑怯者とでも何とでも言え!憎め!すべては覚悟の上だ」
日本を欧米諸国に負けない強い国にするための、大久保のゆるぎない信念がいっぱいこもった言葉ですね。
冷たい言葉を言われると、たいがいの人は引き下がって距離をとるか、怒り始めるかだと思うのですが・・・。
西郷どんの人生は常に大久保に支えられていました。
月照上人と入水自殺しようとしたときも、大久保は西郷どんの命を必死に救おうとしました!
西郷どんが島津久光の怒りを買って切腹を命じられたときも、大久保は命をかけて守ってくれました!
大久保は奄美大島から西郷どんを薩摩に返すために力を尽くしてくれました!
大久保なしでは今までの西郷どんは、何度命を落としていたのか、はかり知れません。
西郷どんは静かに答えました。
「無理を言うな。お前を嫌いになれるはずもなか。ずっと二人でやってきたんだ。どうしてお前を憎めというんだ!?」
この言葉で、思わず涙腺がゆるんでしまった視聴者さんも多いのではないでしょうか?
どんなに冷たくされても、西郷どんの大久保に対する深い友情と信頼は変わりません。
西郷どんはあくまで親友として、大久保にエールを送ります!
「オイの負けじゃ。あとはお前のやり方でやれ。じゃっどん、やるなら思いっきりやれ!」
前々回(第41回)で、天皇陛下が鹿児島に行幸されたときに、島津久光が西郷どんに「やり抜け!」と言った言葉を思い出させますね。
西郷どんの言葉を聞きながら、今まで冷静だった大久保が視線を迷わせ始めます!
西郷どんが行って去ろうとしたとき、大久保が立ち上がって呼び止めます。
ここがとっても印象的なシーンでした!
「吉之助さぁ!」
この時、一瞬だけ大久保の表情が昔に戻りましたね!!!
西郷どんの愛が大久保の固く冷たい心を溶かした瞬間でした!
果たして大久保は西郷どんに何を伝えたかったのか・・・!?
しかし、なんと!
タイミング悪くおゆうさんが部屋に入ってきて、大久保は言葉を続けることができませんでした。
おゆうさんは決して悪気はなかったと思うんですが、まさにこのタイミングの悪さが歴史を変えてしまいました・・・。
大久保は西郷どんに何を伝えたかったのでしょうか。
単純に、西郷どんに謝りたかったのか。
それとも、西郷どんに新政府にとどまってもらい、一緒に新しい日本を作っていきたいと言いたかったのか。
もしくは、西郷どんには卑怯なことをしたが、これも日本のためだと説得したかったのか。
非常に気になるところですが、それを知るすべはありません・・・。
結局、これが二人の最後の別れとなってしまいました。
大久保が震えだし、涙を目に称え、こめかみに手を当てて、必死に感情を押し殺しました。
ここの瑛太さん(大久保役)の演技、かなり上手だと思いませんでしたか!?
素直に西郷どんに自分の感情を伝えられないことが、かなり悔しかったのでしょう。
口惜しさと切なさが心にビンビンと伝わってくる名シーンでした!!
政治の世界とは非常なものだとつくづく思います。
西郷どんと大久保のような無二の親友でさえ、決別させてしまうのですから。
オープニングの最後のシーンのように、ついに別々の道を歩みだした西郷どんと大久保。
今後どのように物語が展開していくのか、ますます目が離せません!
次回が待ちきれませんね♪
再びハンドシェイク!
薩長同盟が成立以来、久しぶりに西郷どんと木戸孝允がハンドシェイクを交わしました!
この二人も今までいろいろありましたよね・・・。
一時は西郷どんを「裏切者」と呼んでいたこともありました。
今では、木戸孝允の西郷どんに対する信頼はかなり厚いようです。
岩倉具視にも「西郷君は反乱を起こすような男ではない!」とはっきりいっていました。
西郷どんが東京を去った後も、近所の子どもたちの様子を看ることを引き受けてくれましたね。
しかし・・・。
みなさんも知ってのとおり歴史では西南戦争が発生します。
皮肉にも、木戸孝允からすれば、西郷どんは(仕方ないとはいえ)二度目の裏切りをすることになるのです!
そのとき木戸孝允はどのようなリアクションをするのでしょうか。
厚い信頼に再びヒビが入るのを見るのは少し辛いですが、注目していきたいですね!
西郷どん紀行
大久保利通生い立ちの地
大久保の家はドラマでは西郷どんの家と隣同士でしたが、実際は200メートルほど離れています。
西郷・大久保座禅石
若き日の西郷どんと大久保が一緒に修行に励んだ思い出の場所。
西郷1グランプリに出場してきもした!
前回予告したとおり、ショウが西郷1(せごわん)グランプリ決勝戦に出場しました!
西郷1グランプリでは、「1分間のアピール」「知識クイズ」「ウナギつかみ」で西郷どんへの愛を競います!
なんとファイナリストに選ばれたショウは、熱い西郷どん愛をぶつけてまいりました!
1分間スピーチでは、次のような愛をぶつけてきました!
オイは鹿児島県指宿市出身、現在2歳と0歳の子育て奮闘中、(ショウ)と申しもす!
ウナギとりも上手じゃっどん、子どものオムツ替えなら、どん父親にも負けんど!
西郷どんが海よりも深い愛と、空よりも高い志(こころざし)で、今の日本のために力を尽くしたように・・・。
オイも未来の子どもたちに、よかー鹿児島を残したか!
そう思って、観光ブログを書いて、鹿児島のよかとこを、世界に発信しちょいもす!
今日は薩摩隼人(さつまはやと)の底力を示しもんそ!
おはんら、きばっど!
チェストイケー!
私たちの西郷どん愛を、鹿児島県知事、指宿市長、西郷どんのご子孫に直接届けられて、とても嬉しかったです。
細かいですが、「チェストイケー!」は第27回「禁門の変」で薩摩兵を鼓舞する西郷どんをイメージしました。
惜しくも賞は逃しましたが・・・。
私たちは「西郷1グランプリ」をきっかけに、微力ながらも、更に「鹿児島を盛り上げていこう!」と決意を新たにしました!
チェストイケー!
これからも「地元人おすすめ!鹿児島観光ガイド」を、なにとぞよろしくお願いいたします!
あらすじ&感想特集(まとめ)
第1話から感想レポートを地元目線で書いています。
西郷隆盛特集
大河ドラマ『西郷どん』で盛り上がっている鹿児島の観光スポットをご紹介!
大河ドラマ「西郷どん」観光コース
おススメの「西郷どん」観光コースを交通手段・地域ごとにまとめました!
豆知識☆ちょこっと鹿児島弁講座( ..)φメモメモ
今回も、薩摩弁を5つご紹介します♪
・「わけし」⇒「若い人たち」
・「ひとしこ」⇒「平等に」
・「むかしなじん」⇒「幼馴染(おさななじみ)」
・「ちんけ」⇒「小さい」
・「ないどこいじゃなか!」⇒「とても忙しい!」
いかがでしたか?読み方としては、語尾を上げるのがポイントです。
次回も大河ドラマ「西郷どん」の劇中に登場するかもしれないし、しないかもしれない薩摩弁をご紹介しますので、楽しみにしていてくださいね!