霧島市牧園町の「和気神社」のご紹介です。
和気神社は奈良時代の政治家・和気清麻呂(733-799)を祭っています。
坂本竜馬とお龍が新婚旅行で訪れた場所としても有名ですよ!
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アクセス&駐車場情報
九州州自動車道「溝辺IC」から車で約20分かかります。
和気神社には二つの駐車場があります。
おすすめは県道470号線にあるこの駐車場です。
この駐車場から、和気神社へ階段を登って参拝します。
犬飼の滝へ下る道もすぐ近くにあるので、和気神社と犬飼の滝を一緒に参拝したいときは便利です。
藤まつりのときには駐車場の横で、きれいな藤が咲いています。^^
もう一つの駐車場は細い道をとおらなければならないのですが、境内のすぐ隣りにあるので、足腰が悪い方の場合はこちらが良いと思います。
先ほどの駐車場から県道470号線をさらに進むと、駐車場の入口があります(下の写真)。
道が細いので対向車が来ると大変です。(イベントの時は係の方がいて、片側通行になるようです)
こちらが駐車場の様子です。
御祭神
和気神社には、奈良時代の政治家であった和気清麻呂(わけのきよまろ)が祭られています。いったいどんな人だったのでしょうか?
宇佐八幡宮信託事件が発生!皇室のピンチ!
時は奈良時代。当時の天皇(称徳天皇)は女性で、道鏡(どうきょう)というお坊さんを寵愛していました。
道鏡は太政大臣から法王になり、ついには自分が天皇になろうという野望を抱きました。
769年。九州の大宰府の習宜阿曽麻呂(すげのあそまろ)から朝廷に報告がありました。
「宇佐八幡宮(大分県)で神のお告げがありました!道鏡様が天皇になれば、この国は平和になります!」
・・・うーん、これはどう考えても、完全に道鏡のヤラセですね。天皇家以外の人間が天皇になるなんて今の世の中では考えられません。
もちろん称徳天皇はビックリ!もう一度神のお告げを確かめるため、和気清麻呂(37歳)を宇佐八幡宮に出張させました。
正義を貫いた和気清麻呂公!
宇佐八幡宮で和気清麻呂に神が言った言葉とは・・・?
「我が国は歴史が始まってから、天皇と臣下の身分はキッチリ分かれている。臣下が天皇になったことなんて一度もない。天皇は必ず天皇家の人でなければならない!外道は早急に除去すべし!」
・・・現実にこういうお告げがあったとして、あなたは権力者である道鏡の前で言えますか?
死刑になって殺されちゃうかもしれません。
実際ほとんどの人が道鏡が天皇になることに疑問を持っていたのですが、だれも反対することができませんでした。
ところが。
和気清麻呂は堂々と正直に称徳天皇に伝えます。
和気清麻呂の勇気のおかげで、現在まで続く皇統は守られたんですね!
鹿児島に流刑になったものの・・・起死回生の人生!
ただ、やっぱりペナルティーが待ってました。
和気清麻呂は大隈国(現在の鹿児島県)に流罪となったのです。
鹿児島に流される途中に道鏡の刺客に襲われたりしますが、イノシシ(神の使い?)から助けられるという奇跡で切り抜け、無事に鹿児島に到着できました。
流罪から2年後、称徳天皇は崩御して道鏡は失脚。和気清麻呂は許されて都に帰ります。
その後は、桓武天皇の信頼を得て、平安京増設や治水工事に大活躍しました!
皇統を守った功績はもちろんですが、自分の命を危機にさらしてまでも、日本の国のために正直を貫徹した和気清麻呂に、心から敬意を表したいです!
和気神社の始まり
江戸時代末期、薩摩藩主・島津斉彬の調査によって、現在の和気神社の場所が和気清麻呂が流されていた場所ということが分かりました。
戦後1946年(昭和21年)に鎮座祭が行われ、現在の和気神社が建てられました。
御利益
和気清麻呂は京を追われるときに足が萎えて歩けなくなってしまいますが、霊泉に浸かったところ足が治ったという伝説から、足腰の神様として有名です。
一緒に祭られている和気広虫姫(和気清麻呂の姉)は、日本で初めて孤児の養育に取り組み、和気清麻呂自身もも私学校「弘文院」の基礎を作ったことから、子どもの神様として有名で、安産・合格にもご利益があります。
鳥居
和気神社の鳥居の様子です。周囲は霧島の深い山に囲まれています。
社殿
和気清麻呂がこの地を訪れてから約1050年後、坂本龍馬とお龍が新婚旅行で和気神社に来ました。
坂本龍馬は当時(和気清麻呂と同じく)政敵に命を狙われていました。このほとぼりが冷めるまで、西郷隆盛と小松帯刀の配慮でいったん鹿児島で旅行にくることを勧められたのです。
龍馬とお龍は約3か月間を鹿児島で過ごしました。
新婚旅行のわずか1年半後に、龍馬は暗殺されてしまいますが、彼の激動の人生において鹿児島でのひとときは、まさに安らぎの時間だったでしょう・・・。
(和気神社の社務所横には、坂本龍馬夫妻がこの場所を訪れた記念碑があります。)
イノシシの大絵馬
鳥居の横には日本一大きな絵馬なのだそうです!
絵馬には和気清麻呂と和気清麻呂と縁の深いイノシシが描かれています。
和気神社の動画
境内の様子と藤の花
和気神社を訪問したとき、幸運なことに、ちょうど笛の音色が流れていました。深い森の中に涼やかに鳴る笛の音色が素敵でした。
イノシシの和気ちゃん
神社にしては珍しくイノシシの飼われている場所がありました。白い色のイノシシなんて珍しいですね!
藤まつり
和気清麻呂の縁で、春になると岡山県和気町から送られた藤の木約100本が、和気神社横の「和気公園」で見事な花を咲かせます。
4月下旬が一番の見ごろのようです。4月~5月には「藤まつり」がおこなわれるようですね。
藤の花がきれいなのですが、ほとんど散っていて、わずか数本しか花が残っていませんでした(´;ω;`)。満開の時に、もう一度来たいです!
(2019年5月1日追記)
ついに藤祭りを見に行くことができました。
あいにく雨が降っていましたが、藤の花がとっても綺麗でしたよ!
御朱印
参拝の記念に御朱印をいただいてきました。^^
和気神社のすぐ近くの犬飼の滝にもいってきましたよ!
和気神社と道路をはさんで向かい側の遊歩道を川に降りた場所にあります。
日差しの暑い日に行きましたが、とても霧がとても気持ち良かったです。
龍馬とお龍もこの滝を眺めたことでしょう。
和気神社の参拝情報
電話
0995-77-2885
ホームページ
住所
霧島市牧園町宿窪田3986
地図
和気清麻呂を祭る神社
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