砲術館跡~鹿児島市大竜町~

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この記事は鹿児島地元人のララが書いています。

島津斉興が建てたと伝えられる砲術館跡を訪問しました。

個人的には島津斉彬の集成館事業の前進となった史跡だと考えています。

 

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砲術館跡の史跡

砲術館跡は「カゴシマシティビューまち巡りバスで来るのが便利です。

目の前には大龍寺跡と大龍小学校旧校舎門柱があります。下の写真奥側には西郷隆盛を祭る南洲神社もあります。

 

砲術館跡の歴史

1837年(天保8年)、アメリカのモリソン号が山川沖に来航しました。

モリソン号 https://wikimedia.org/

 

当時の日本はまだ鎖国中だったので、薩摩は異国船打払令によって大砲を撃ってモリソン号を追い払いました。

島津家の第27代当主・斉興(なりおき、1791-1859年)は、外国船の登場に危機感を募らせたのでしょう。

このモリソン号事件をきっかけに洋式砲術の採用をはじめました。

島津斉興 https://wikimedia.org/

 

鳥居平七・平八を長崎の高島秋帆に派遣し、洋式砲術を学ばせます。

高島秋帆 https://wikimedia.org/

 

1847年(弘化4年)8月、この場所に鳥居平七を師範代として、砲術館が開かれました。

翌1848年(弘化5年)9月には鹿児島市吉野で砲術の訓練が始まり、砲台の建築も開始されました。

鹿児島市浜町(石橋記念公園近く)では、大砲鋳造や小銃の製造がおこなわれました。

 

1851年(嘉永4年)斉興の跡をついだ第28代当主・島津斉彬も積極的に洋式砲術を取り入れました。

島津斉彬 https://wikimedia.org/

 

島津斉彬は鹿児島市磯の別邸を工場群に変えて、集成館事業を行い、日本初の国内産大砲を作ることに成功しました。

 

集成館事業の史跡は世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」となっています。

反射炉跡

反射炉とは大砲製造のために鉄をとかす施設です。仙巌園には反射炉跡が残っています。

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集成館事業のために必要な水を供給するために長大な水路が造られました。

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集成館事業の燃料として必要な炭を製造していた場所。

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砲術館跡の観光情報

アクセス

「カゴシマシティビューまち巡りバス」を南洲神社前で下車し徒歩5分。

住所

鹿児島市大竜町6

地図

島津斉興

 

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