鹿児島市小川町に一見変わった外見の郵便ポストがあります。
この付近に薩摩藩の洋学校「開成所」があり、近代日本を支える人物たちが勉学に励みました!
開成所跡
桜島フェリーターミナルの近くに、珍しい形の郵便ポストが建っています。
交差点にチョコンと建っているので、油断すると見逃してしまいやすいです。(;^_^A
下の写真の奥に見えるのは「いおワールドかごしま水族館」です。
ポストの上には、巨大な切手があります。
この方は、江戸時代の飛脚に代わって、現在の郵便制度を創設した「前島密」(まえしま ひそか)です。
開成所の歴史
薩英戦争(1863年)でイギリス艦隊の強さを思い知った薩摩藩は、攘夷(外国を打ち払う考え)は無理だと悟りました。
そして、イギリスなど欧米諸国の進んだ技術や文化を学ぶために、外国語の習得が重要になりました。
このポストの付近に、1864年(元治元年)、亡き藩主・島津斉彬の計画のもと、科学や軍事に関する人材育成のために洋学校「開成所」が設立されました。
開成所では西洋の進んだ技術が教えられ、強化は、陸海軍砲術、兵法、物理、天文学、地理、航海、測量、医学など数多くありました。
この開成所の教師として、前島密ジョン万次郎(中浜万次郎)なども招かれました。
生徒は薩摩藩内から選ばれた優れた60~70人が学び、それぞれの等級ごとに手当も支給されていたようです。
教科は、英語、蘭語のほか海陸軍砲術、兵法、数学、物理、医学、地理、天文学、測量術、航海術などの西洋の進んだ技術や学問の修得であった。
薩摩藩は1866年(慶応元年)に留学生(薩摩スチューデント)を欧米諸国に送りましたが、留学生は開成所出身の優秀な人物を中心に選ばれました。
開成所跡の観光情報
アクセス
市電…「桜島桟橋」電停を下車し、徒歩五分。
住所
鹿児島市小川町
地図
薩摩藩の洋学校
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