仙巌園の見事な梅、薩摩切子の万華鏡を作るイベントに参加!

スポンサーリンク

この記事は鹿児島地元人のララが書いています。

娘が初めての節句を迎えることになりました。記念に薩摩切子を使って万華鏡を作るという、仙巌園の限定イベントに参加してきましたよ!万華鏡を作るだけではなく、仙巌園、島津家、薩摩切子について詳しい説明もあります。家族の思い出にも残る、とっても有意義な一日でした。

スポンサーリンク

仙巌園に到着!

青空の澄み渡る3月の空。少し肌寒い春を予感させる風が気持ちよかったです!

家族3人で仙巌園にやってきました!

園内では、紅白の梅が美しく咲き乱れていて見事でした!

仙巌園の梅の花

 

10時前に仙巌園入口に集合し、ガイドさんの案内が始まりました。

参加人数は30名ほどです。まず尚古集成館に向かいます。

尚子集成館の入口

尚古集成館は仙巌園で集成館事業が行われていた頃、機械庫として使用されていましたが、今では展示室になっています。

案内されたのは、尚古集成館の別館でした。

残念ながら写真撮影は禁止だったので写真でご紹介できないのですが、「島津家伝来 人形とひな道具展」が開催中でした。

島津家から徳川将軍家に嫁いだ篤姫などの女性のひな人形やお化粧道具などが展示されていました。

大名家のひな壇は、とっても大きい!

そして、一つ一つの細工が細かい!どんな小さな道具でも、細かい文字や刺繍がていねいに施されています。

ここまで根気よく作れる職人さんたちの腕前に感動!

島津家のひな祭りの歴史を勉強した後は、現代も薩摩切子を造り続けている磯工芸館へ歩いていきました。

 

磯工芸館の薩摩切子

薩摩切子は、第28代・島津斉彬(1809~1858)が考え出した鹿児島の誇る伝統ガラス工芸品です。

その美しさは、時を超えて私たちを感動させてくれます。

 

こちらは、仙巌園入口近くの磯工芸館内で売られている薩摩切子です。

輝きを見ていると、心が清らかになっていくのを感じます。

薩摩切子

薩摩切子は二重のガラスが使用されています。

外側は色ガラス、内側ガラスは透明なグラスが使用されています。

これに繊細な模様を刻むことで、言葉に表すことができない美しさを作り出しています。

同じガラス細工としては、江戸切子が有名ですが、薩摩切子は更にカットが細やかでガラスの透明度が高いです。

 

薩摩切子の歴史

島津斉彬は、西洋諸国と対等な関係になるためには、大砲や軍艦を造ったりするだけではなく、外国と貿易をして利益を上げることが大切だと考えました。

そこで、外国へ輸出品として開発されたのが薩摩切子です。

薩摩切子は集成館(現在の仙巌園)で製造されました。

磯工芸館の薩摩切子

薩摩藩のガラスの製造のきっかけですが、島津斉彬の父である第27代・島津斉興(なりおき)がガラス製の薬のビンを作らせたことでした。

島津斉彬は、学者や職人たちに研究をさせて、透明なガラスに色をついたガラスをかぶせて、ゆるやかなカットを施す技術を生み出しました。

 

薩摩切子は、結局外国へ輸出されたことはなかったのですが、大名家の贈答品(=プレゼント)として重宝されたようです。

 

余談になりますが、ガイドさんによると、ガラスに一番つけるのが難しい色は赤のようです。

薩摩藩は日本で初めて、赤色の発色に成功します。

島津斉彬は赤色の薩摩切子を作成したときは、あちこちの大名に自慢して回ったという逸話があるそうです。面白いですね!

磯工芸館の薩摩切子
ところが、いったん薩摩切子の生産は、島津斉彬の死によって中止されます。

当時は1200人もいた職人さんたちも、わずか5人にまで減らされてしまいました。

薩英戦争でガラス工場が消失してしまい、一度は復活したものの、西南戦争(1877年)で、途絶えてしまいました。

 

薩摩切子の製造が中止して、100年たってようやく復活しました!

1985年に仙巌園のとなりで、磯工芸館が復活し、薩摩切子の製造が再開されたのです。

今では、当時の色の薩摩切子が復元され、下の写真のような新しいデザインの薩摩切子づくりも行われています!

薩摩切子

 

糸びな

薩摩切子に交じって、面白い「ひな人形」を見つけました。

昔、一般家庭では、ひな人形は高価すぎたので、代わりに寝かせた状態のひな人形(糸びな)を飾っていたそうです。

磯工芸館で昔ながらの「糸びな」が販売されていたので写真を撮影してきました。ご覧ください!

磯工芸館の糸びな

素材に丈夫な麻糸が使われています。

実は素材にも意味があって、麻は丈夫でまっすぐ育つことから、女の子が「健康に育ちますよう」にという願いが込められているのだそうです。すごい!

 

薩摩切子のひな壇!

磯工芸館では、薩摩切子をひな人形に見立てた立派なひな壇が置かれていました。

薩摩切子のひな壇

値段はなんと310万円!すごいですね!

残念ながら娘に買ってはあげられませんが、健やかに育つよう祈って記念写真を撮影しました。(笑)

磯工芸館

 

薩摩切子の制作風景

これだけ美しい薩摩切子はどのようにしてつくられるのでしょうか?

薩摩切子を見学した後は、実際の薩摩切子が作製されている工房を見学しました。

ガラス工房の入口

 

ガラス工房は、09:00~17:00の間、無料で見学できるようです。

薩摩切子の制作風景

真夏は室内の気温が46度にも達するようです!

どうか職人の皆さん、身体に気を付けてください!

カット作業前の薩摩切子

この薩摩切子に細かくカットが加えられていきます。

薩摩切子の工房

 

とても根気のかかる作業のようです。

薩摩切子の工房

 

磯工芸館のすぐとなりにはスタバが建設中でした(20167年3月4日撮影)

建設中の仙巌園のスタバ

スタバが完成すれば、さらにたくさんの観光客の方々が仙巌園にやってきてくれるでしょう!

完成したときには、ぜひお茶をしにこようと思いました。

(完成直後のレポート記事はこちら!)

 

いよいよ万華鏡づくり!

磯工芸館で薩摩切子の制作を見学したあとは、ガイドさんの説明を受けながら、仙巌園の「御殿」に移動しました。

御殿は島津家が代々住んで受け継がれてきた住居です。

いやあ、それにしても立派ですね!

仙巌園の御殿

咲き乱れる紅白の梅がとってもきれいです。

万華鏡の作成は、この「御殿」の中で行われました。

靴を脱いでお部屋にあがります。島津の殿様方が代々住んできたと思うと、なんだか少し緊張します。

御殿の内部

通常は大人600円(小・中学生300円)の入場料がかかる御殿ですが参加料に含まれています。

玄関をはいってすぐの部屋に案内してもらいました。参加者は全員で30人ほど。

工作が苦手な方もだいじょうぶ!スタッフさんが何人かいらっしゃって、ていねいにサポートしてくれます。

 

目の前には工作キットがおいてありました。

万華鏡の工作キット

 

袋をあけて広げてみると、こんな感じです。

万華鏡の工作キット

我が家を代表して私が作ることになりました。ダンナと娘はとなりでカメラを撮影しながら見学。

まず、大きなガラス2枚と、小さなガラス1枚をテープでくっつけます。

万華鏡の制作風景

 

3枚の鏡を三角形に折りたたんで、筒にいれます。

万華鏡づくりの様子

 

娘が泣き始めたので、ここから私に代わってダンナが制作をバトンタッチ!

うまく作れるかな?ハラハラします!

小さな容器に薩摩切子のカケラをいれます。

薩摩切子のカケラ

 

お好みに応じて好きな色を追加します。

透明なカケラを入れると、明るい万華鏡ができるようです。

 

グリセリンを入れて、ふたを閉めます。

 

光にかざすとこんな感じです。とてもきれい!

薩摩切子のカケラ

 

万華鏡の筒(つつ)に、薩摩切子の入った容器を固定します。

万華鏡の筒に薩摩切子を固定

 

千代紙を貼って、自分だけのオリジナル万華鏡を造ります!

万華鏡に千代紙を貼る

 

赤ちゃんはいつの間にかスヤスヤ眠ってしまいました・・・。

起きたら、可愛い万華鏡をプレゼントしてあげようと思います!

仙巌園

 

この世でたった一つの万華鏡が出来上がりました!

薩摩切子で作った万華鏡

薩摩切子で作った万華鏡

 

中をのぞくとこんな感じです。とってもきれいです。

薩摩切子の万華鏡を作りました! Magical mirror of traditional glass of Kagoshimaa

Kagoshima(Japan)GUIDEさん(@kagoshima_japan)がシェアした投稿 –

自宅のひな人形の前で記念撮影しました。

娘の初節句祝いに、素敵なプレゼントを用意してあげられて、とっても嬉しかったです!

 

万華鏡の動画

携帯電話で万華鏡の中の撮影しました。あまりうまく撮影できませんでしたが、この美しさが少しでも伝わればと!

 

薩摩切子の万華鏡作り体験の情報

日程

2017年03月04日(土)10時~12時

会場

仙巌園 御殿座敷 (定員30名)

料金

大人:3,500円 小人:3,000円(入場料込)

お問い合わせ

099-247-1551(仙巌園代表)

 

関連記事

仙巌園

鶴嶺神社

鹿児島でキャンピングカーをレンタルして自由旅へ出かけよう!

キャンピングカーレンタル予約ページ

イベント
スポンサーリンク
シェアする
Shoをフォローする
タイトルとURLをコピーしました