子どもの健やかな成長を願って、鹿児島五社巡りをすることにしました。
まず最初に参拝したのが春日神社です。
神社に関心のある方は参拝してみてはいかがでしょうか?
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由緒
春日神社は、鹿児島五社の中で一番古い歴史を持ちます。
平安時代の1053年(天喜元年)、長谷部直純(はせば なおずみ)によって創建されました。
長谷部直純は、藤原純友の曾孫(ひまご)にあたります。
祖先である藤原氏の氏神を祭るために、奈良の春日大社から勧請しました。
現在の春日大社の場所は、もともと海辺で、長谷場氏が薩摩に初めて上陸した場所のようです。
長谷部氏は東福寺城を建築して、この一帯を統治しましたが、後から薩摩にやってきた島津氏と争い、滅ぼされました。
春日神社以外の鹿児島五社はすべて島津氏が勧請したものですが、春日神社だけは島津氏が勧請していないのが特徴です。
なお、錦江湾の対岸・桜島には、長谷部氏を乗せてきた人々が住み着いた地域(赤生原)に、尾地底神社が建てられています。
御祭神
経津主神(ふつぬしのかみ)、武甕槌神(たけみかつちのかみ)
武の神です。
天兒屋根神(あめのこやねのかみ)
祝詞(のりと)の神
姫大神(ひめおおみかみ)
奥方の神です。
御祭日
1月1日(歳旦祭)
7月28日(夏越祭)
10月28日(例大祭・ほぜ祭り)
アクセス
たくさんの車が行き交う国道10号線から少し住宅街に入った場所にあります。
交番のすぐ横にあります。
手水舎
手水舎の様子です。
社殿
お祭りのときには相撲が奉納されるのでしょうか。すぐ隣に土俵がありました。
御朱印情報(参拝記念印)
春日神社に専属の神主さんはいらっしゃらないようです。
それなので、御朱印はいただけないと思っていましが・・・。
この後で参拝した稲荷神社の神主さんから、春日神社の境内に自分で押すタイプの参拝記念印があることを教えていただきました。(無料)
おみくじの下にあります。
初めて参拝する人にとっては、見つけにくい場所にありますね。(;´・ω・)
さっそく御朱印帳に押させていただきました。
春日神社の参拝記念印はこのような印です。
薩摩水軍軍港跡
春日神社のすぐ横に薩摩水軍の軍港跡の碑があります。
慶長五年(1600年)の関ヶ原の戦いで負けたため、島津氏は北へと領土を広げることが厳しくなりました。
そこで、島津氏は南の琉球に目を向けます。
慶長14年(1609年)、薩摩藩は樺山久高(かばやま ひさたか)を総大将とした3,000人もの水軍で琉球を侵攻します。
(佐多岬の御崎神社は、総大将・樺山久髙が琉球侵略の前に勝利を祈願した場所です。)
薩摩水軍が出港した軍港は、春日神社のあたりにあったようです。
当時の海岸線は現在よりも約1キロほど内陸側だったことになります。
琉球侵攻によって、薩摩は琉球から対明交易の権益を奪い、莫大な利益を得ました。
しかし、徳川幕府は薩摩藩を警戒し、その豊かな財力を削るために、宝暦治水の工事を命じます。
治水工事では、平田靱負をはじめとした多数の薩摩義士たちが命を落とすことになりました。
春日神社の参拝情報
アクセス
バス…鹿児島中央駅にてカゴシマシティビューに乗り「南洲公園入口」で下車し、徒歩で約10分。
住所
鹿児島市春日町4
地図
鹿児島五社の中では最古。
付近の観光スポット
春日神社のすぐ横に、初代文部大臣「森有礼」の誕生地があります。
森有礼は17歳のとき五代友厚らととも使節・派遣留学生としてにヨーロッパに渡りました。
その後、外交官でアメリカや清国に滞在した経験も活かし、廃刀令、一夫一妻制など、当時の革新的な政策を推し進めました。
鹿児島五社参り
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鹿児島の六月灯祭り開催日程
毎年夏になると、鹿児島県内の各神社で独特のお祭り「六月灯」が開催されます!