またしても西郷どんは島流しになってしまいました。
しかも、今度は罪人としての島流しなので、生きて帰れる保証はどこにもありません。
無事に薩摩に帰れる日は来るのでしょうか・・・。
キバレ、西郷どん!
前回のレポートはこちら!
CONTENTS
愛しのあの人と再会
一蔵は西郷どんとの別れ際に「必ず呼び戻す」と誓いました。
一蔵は西郷どんを奄美大島から呼び戻すときも、相当な努力をしましたが、またしても同じ努力をすることになりました。
西郷どんとしては、一蔵に申し訳ない限りでしょう。
さらに、一蔵は寺田屋事件で責任を感じ、自ら謹慎しました。
謹慎といえば、今でいう懲戒処分のようなものでしょう。それを自分で自分に課すなんて・・・!
一蔵どんは本当に責任感が強い人ですね。
(もっとも、同じ郷中仲間たちからは、謹慎は主君・久光に取り入るための一種のパフォーマンスだと疑われているのですが・・・(・・;))
西郷どんは徳之島に流されました。
徳之島は奄美大島よりもさらに南にあります。
今度は給料もないため、自分で食料を探さないといけません。
地獄のような生活が始まるのか、と思いきや、そうではありませんでした!
愛しの愛加那や子供たちと、夢のような再会を果たします!
これは西郷どんにとって大きな力になったでしょう。
人間はピンチに陥ったとき、家族が何よりも精神的に大きな支えになってくれます。
久しぶりに愛加那と会えて、大きくなった菊次郎を見て、生まれたばかりの菊草(きくそう)を抱っこして・・・。
見知らぬ土地で、家族と再会し、西郷どんはこの上なく嬉しそうでした。
幼い子どもが二人いる自分としましても、西郷どんに自分の姿を重ねてしまって、つい目がしらが熱くなりました。子どもの世話をするたびに「子育てキツイ」と漏らしそうになる自分が恥ずかしくなりました。いつも家族から大きな力をもらっているクセにね・・・。(ノД`)
話がズレてしまいましたが、
西郷どんと愛加那の再会を実現させたのは、愛加那の兄・富樫(とみき)の粋な行動のおかげでした。
「愛加那は俺が連れて行く。俺が守る。」
富樫が同行することで、愛加那たちは西郷どんに会いに奄美大島から徳之島まで行けたのです。
ぐっすり寝入った子供たちの寝顔をみて幸せそうな西郷どんと愛加那。
幸せそうな家族を背に、寝入ったふりをしている富樫の嬉しそうな表情が最高でした!
こんな良いお兄ちゃん、世界広しといえどいますか!?
名場面!久光と慶喜のやりとり
島津久光と将軍後見職になった一橋慶喜が初めて面会しました。
久光は得意げに兄に成り代わり日本のために力を尽くすと伝えました。
もちろん、その言葉に嘘はなく本心なのでしょう。
父の遺志に逆らってでも、尊敬する兄の無念を晴らし、日本を変えようとする意思は、さすがに一国の主として格好いいです!
しかし、京都の治安を維持して天皇陛下のために働いたことは、久光を完全な「ドヤ顔」にしてました。
この幼いところが改善できれば、久光公はカッコいいのになあ・・・。
慶喜がケチョンケチョンに久光をバカにしていましたね。
徐々に表情が歪んでいく久光の顔が、今にも慶喜に殴りかかりそうでハラハラしました!
今まで西郷どんにつらい仕打ちを繰り返してきた久光公が、完全に馬鹿にされる様子をみて、爽快感を覚えた視聴者さんは多かったと思います。^^
特に印象的だったのが、久光のイントネーションをバカにしていたシーンです!
鹿児島の方言は、本土最南端ということもあってか、なまりが強いですからね。
私も県外に出たばかりのころは訛りがひどくて、よくバカにされていました。
「標準語(=「大和言葉」)でしゃべれないの?」というセリフ、言われたこと何度もあります。
もっとも、若い時はコンプレックスだったイントネーションも、今ではこのなまりこそが自慢になっていますけどね。^^
久光公には「このしゃべり方こそ、これからの日本を中心となって動かしていく国の言葉です。失礼ですが、あなた様くらいの立場のお方は慣れてもらわんと困ります!」ぐらい言ってほしかったです。
「お前の兄は先見の明のある男だった」
またもや久光公は兄の島津斉彬と比べられてしまいました。
久光公にとって兄は尊敬する存在なのですが、他人から比較されると久光公のコンプレックスをグサッと深く刺激してしまうんですよね…。
「軽々しく日本と口にするな。芋じゃねえか。天子様がけがれる!」
久光は、一橋慶喜に幕府において何も職が無いことを指摘されます。
…京都の治安を守ったにも関わらず、役職なかったんですね、久光。
なにも役職が無いのは辛いですね。
何も力のない人が内閣総理大臣から相手にされないのと同じですよね。
「牛男(西郷どん)はいないのか。俺と本音で話したければあいつを連れてこい。芋では話にならん」
命を懸けて慶喜に想いをぶつけてきた西郷どんは、慶喜の深い信頼を得ていました。
しかし、この言葉、すごく失礼ですよね。
久光からすれば、「自分は芋で、牛男(大嫌いな西郷どん)以下の存在」として扱われた訳ですから・・・。
久光公は指をギッシギッシと音を立てて噛みちぎりそうな勢いで悔しがっていました!
おお、怖い怖い!!
この一橋慶喜の態度は、一見痛快でもありますが、「もろ刃の刃」でもありますよね。
確かに久光は日本の未来を担う人物としては、まだ未熟なのかもしれません。
しかし、久光は強大な影響力を持つ薩摩の実権を握っている「国父」なのです。
あまり久光に対して失礼な態度をとるのは賢明ではないですよ。
(もちろん、慶喜の極端な態度は、ドラマを面白くする演出なのだと思うのですが・・・)
慶喜の失礼な態度が、今後の久光の行動にどう影響してくるのか、今後のドラマの展開が楽しみです!
久光は、きっと慶喜が困ったことになっても、味方になってはくれないでしょう…。
そして、慶喜が久光公をケチョンケチョンに馬鹿にしたせいで、徳之島の西郷どんに思わぬ悲劇がもたらされることになりました!
地の果て・沖永良部島へ
久光公の怒りを買った西郷どんは、徳之島よりも更に南にある沖永良部島に流されました。
せっかく愛する家族との再会を果たしたのに!5日(ドラマ開始からまだ20分)しか経っていませんよ!?
西郷どんがかわいそうすぎます!ひどいですね・・・。
しかし、西郷どんは一蔵の「必ず連れ戻す」という言葉を信じ、おとなしく役人に引き立てられました。
これだけ信用できる友人を持っている西郷どんがうらやましいです!
沖永良部島は一度流されると、ほとんど薩摩には戻れなかったという、まさに「最果ての地」でした。
沖永良部島の伊延港の近くには、西郷どんが上陸した場所に石碑が建っています。
この島で、西郷どんは雨ざらしの牢屋に入れられることになりました。
この仕打ち、本当に久光公の怒りがすさまじいことが伺えます。
私自身も沖永良部島で経験しましたが、日差しが鹿児島市よりも強く、雨が降ると雨粒も大きく勢いがありました。
西郷どんの牢屋生活はかなり過酷だったに違いありません。
とても麦ご飯一杯と塩だけでは体力が持たないでしょう。何より水は飲めたのでしょうか?
ちなみに西郷どんはトイレはどうしたんでしょうね?
もし無かったとしたら、かなり不衛生でかわいそうです。
沖永良部島和泊町には、西郷どんが牢屋に入った様子を復元した模型があります。
西郷どんは、沖永良部島で二人の人物と出会います。
1人は沖永良部島の役人・土持正照。
そしてもう1人は流人・川口雪篷。
川口雪篷は、薩摩藩出身の書家で、沖永良部島へ流された理由は諸説あり、史実では、沖永良部島で西郷隆盛に書と漢詩を教え、沖永良部島からの帰島後は亡くなるまで西郷家に寄寓し、西郷家の留守居役を果たしたそうです。
これからドラマの中では、西郷どんに影響を与える人物になりそうなので、要チェックです☆
さて、牢屋に囲い込まれた西郷どんの元に、同じ郷中仲間の海江田と大山から届きました。
二人とも、一蔵のことを疑っている内容でしたね。
川口雪篷は、そもそも一蔵は西郷どんを薩摩に連れ戻す気は無いと言いますが、西郷どんは一蔵を信じました。
しかし、薩摩藩からの便りは何もないまま、西郷どんは牢屋の中でみるみる体力を失っていきました・・・。
生きろ!
「愛加那、菊次郎、菊草・・・」
今にも消えてしまいそうな意識の中で想ったのは、愛する家族でしたでした。
同じ家族を持つ身としては、私にとってかなり切ないシチュエーションです!
力なく握られた手のひらの中の、3つの小さな貝を見たときは、思わず涙がこぼれそうになりました。(´;ω;`)
今にも死にそうな西郷どんの頭の中を、亡き島津斉彬公の言葉がかすめます。
「守らなければならないものがある。お前にしかできないことがある。生きろ!」
「生きろ!」これは第1話で島津斉彬公に言われた言葉でもありますね。
島津斉彬が亡くなられた回からだいぶ時間が経ちましたが、西郷どんの中で島津斉彬の遺志が今でも強く生き続けていることを感じました。
薩摩藩の命令に背くことを覚悟して、土持正照たちは西郷どんを牢屋から出して助けることにしました!
西郷どんは、土持たちはどうなるのでしょうか?
次回がますます楽しみで待ちきれません!!
沖永良部島特集
青い海が美しい「地上の楽園」です。ケイビング(鍾乳洞探検)がオススメすよ!
あらすじ&感想特集(まとめ)
第1話から感想レポートを地元目線で書いています。
西郷隆盛特集
西郷どんの盛り上がっている鹿児島の観光スポットをご紹介!
豆知識☆ちょこっと鹿児島弁講座( ..)φメモメモ
せっかくなので、薩摩弁を5つご紹介します♪
・「こったら肥料をやる」⇒「どっさり肥料をやる」
・「そいですんちおもなど」⇒「それで済むと思うなよ」
・「おもしとが!」⇒「面白い!」
・「あいよこれよ~」⇒「(良くないことについて)なんてことでしょう~」
・「待ってくいやい」⇒「待ってください」
いかがでしたか?読み方としては、語尾を上げるのがポイントです。
次回も大河ドラマ「西郷どん」の劇中に登場するかもしれないし、しないかもしれない薩摩弁をご紹介しますので、楽しみにしていてくださいね!